【この店おすすめ】 韓国の本格家庭料理 ワンズ・クイジン
韓国レストランが多い南ジャカルタ・クバヨランバルのスルヨ通りにこのほど開店した韓国レストラン「ワンズ・クイジン」に行った。近くのセノパティ通りとスルヨ通りは韓国料理店が多いことで有名で、同店に向かう途中には韓国語の看板を掲げたレストランが多く目に付いた。
紹介していただいたのは、ジャカルタ駐在員の清水公司さんと岡本芳郎さん。清水さんは特によく同店に来るという。
店のオーナーの一人のスサントさんは華人。ビジネスでベトナムを訪れた際、韓国料理の魅力に触れ、ジャカルタで韓国レストランを開業。調理方法や経営のノウハウなどはベトナムの韓国人が経営する韓国レストランから得ている。スサントさんは韓国の家庭料理の味付けを心がけていると説明する。
まず具がいっぱい入った麺料理の「ミョンドン・カルグクス」(6万ルピア)。カルグクスは韓国では人気料理の一つという。ミョンドンは、ソウルの繁華街ミョンドンにカルグクスの店が特に多いことから付けた。麺は自家製。うどんのようにこしがしっかりしており、この店の自慢という。
続いて、餃子(マンドゥ、8万ルピア)を試食。韓国ではレストランや家庭でよく食べられるという。焼き餃子、水餃子のほか、蒸し餃子も人気で、同店では蒸篭で蒸す。サイズは中華レストランや日本の餃子よりも大きく、形は球形に近い。この店の看板メニューの鍋料理(19万から26万ルピア)に入れても抜群の相性だ。
鍋料理はスープの味付けや具が違う数種類から選べる。注文した魚介類の鍋はあっさりしており、赤い色だったので相当辛いと思ったが、それほどでもなく箸が進んでいった。
韓国料理には欠かせない焼肉(19万ルピア)も注文。肉は牛カルビでステーキのように大きくて分厚い。肉はしっかりした歯ごたえで、レタスのような野菜のサンチュで包む。
同店のうりは「麺と鍋」。看板には「コリアン・ヌードル&シャブ」の文字。韓国料理と聞いてキムチやクッパなどしか思いつかない人は、試してみるのいいかもしれない。