ジャカルタ日本祭り開幕 5回目迎えた市民交流

 第5回ジャカルタ日本祭り(JJM)が1日、開幕した。今年は国交樹立55周年、日ASEAN友好協力40周年を迎え、これからもお互いに手を取り合って一緒に前進していこうと「日本・インドネシア いつも一緒に‥」をテーマに設定。初日は5カ国の警察音楽隊のパレードやオープニング・イベント、スポーツ大会が開かれた。今後1週間、各所で文化交流行事があり、8日(日)に独立記念塔(モナス)広場のクロージング・イベントでフィナーレを迎える。
 オープニング・イベントは、今年オープンしたばかりの南ジャカルタ・クニンガンのJSルワンサ・ホテルのボールルームで開かれ、色鮮やかな衣装を身に付け、躍動的に手足を動かすジャカルタ土着のブタウィの伝統舞踊で幕を開けた。
 「ようこそ、おいでくださいました」。小林一則JJM実行委員会委員長が高らかに開幕を宣言、「インドネシアと日本はいつも一緒です。フェスティバルを一緒に楽しみ、成功させましょう」と呼びかけた。
 鹿取克章・駐インドネシア日本大使は「ジャカルタ日本祭りは早くも5回目を迎え、日イの重要な懸け橋になっている。さまざまな分野で関係が深まっており、市民レベルの交流は国と国との重要な礎」と強調した。
 ジャカルタ特別州のアリー・ブディマン観光局長は「在留邦人だけでなく、ジャカルタ市民も楽しみにしているイベント。芸術文化、スポーツ、食など、さまざまな分野を通じて友好関係を深めてほしい」とあいさつ。ジョコウィ知事はモナスで開かれるクロージングに出席する予定という。
■音楽と食のイベント
 イベントは音楽と食が中心。ステージ両脇と後方の計3つのスクリーンが設置され、臨場感溢れる会場となった。JKT48の第2期生16人がステージに登場すると、ファンが前面に押し寄せ、会場にはサイリウム(ペンライト)を手にしたファンの大声援が響いた。
 日本を紹介するテレビ番組「心の友」(メトロTV)のプレゼンターのアマンダ・ゼバンニャさんは、番組の映像を流しながら番組マスコットの「ココロ」と「トモ」を紹介。早大やタイのチュラロンコン大ら学生の音楽グループによる「シング・アウト・アジア」は、インドネシアのイメルさんら2人の女性歌手をゲストに迎え、ジャカルタの歌「キチル・キチル」を合唱した。
 大江戸助六流太鼓のメンバーが太鼓を連打し、ホールに響かせた後、フルートと琴の2人姉妹のグループ「花てまり」がインドネシアの愛国歌をメドレーで披露。尺八風にフルートを演奏するなどして日本の伝統音楽の情感を表現し、観衆の拍手を浴びた。
 恒例のマグロ解体ショー、寿司バトルで盛り上がった後、インドネシア人学生の日本語ミュージカル劇団「en塾」の合唱団250人が東日本大震災の被災者応援曲「桜よ」を合唱し、オープニングの最後を飾った。
(10、12面に関連、配島克彦、道下健弘、山本康行)

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