【この店おすすめ】 雰囲気の良いバリ料理店
バリ島デンパサールの官庁街レノンにあるワルン・ブンデガ。平日は官庁で働く人たちや地元のビジネスマンらでにぎわうバリ料理のレストランだ。しょっちゅう通り過ぎるのに一度も入ったことのない店。「それなら」と、ここから歩いてすぐの所に住むバリ在住29年の横井友子さんに誘われ、お昼を食べに行った。
体裁よく草木が植えられた庭にいくつかの大きな東屋があり、木の椅子とテーブルがゆったりと置かれている。今、バリ島は昼夜を問わず猛烈に暑い。が、ここは屋外というのにとてもしのぎやすい。
アラカルト・メニューはスキップして「焼き魚のセット」(5万5千ルピア)を注文した。甘辛い調味料を塗りつけて焼いたハタ、茹でたカンクンと揚ピーナッツを唐辛子のソースであえたプレチン、3種類のサンバル、魚のスープの組み合わせだ。
焼き魚の調味料は意外とあっさりしている。あまり濃いと魚自身の味が分からなくなってしまうのでこれでちょうどいい。物足りない人はサンバルと一緒に食べよう。3種のサンバルの中でも、エシャロットやレモングラスを使ったバリ名物のサンバル・マタは焼き魚にぴったりだ。
ウコンをベースにした魚のスープも薄味で、こちらはもう少し濃い方がいいと思った。プレチンのカンクンはさっと茹でてあり、辛さも控えめ。全体に薄味なので、バリ料理が初めての人でもおいしく食べられそうだ。
「日本から友人が遊びに来たらここに連れて行きます。雰囲気が良くて、値段も手頃。ゆっくり食事を楽しみたいときにいいですね」と横井さん。
魚を食べた後は甘くてさっぱりしたものが欲しくなったので、かき氷の「エス・グヌン・プティ」(1万7千ルピア)を。ココナッツのつるりとした果肉とシャリシャリの氷が体を心地よく冷やしてくれた。
ベーカリーのあるカフェも併設されている。こちらはエアコンが効いたモダンなインテリアだ。(北井香織、写真も)