【この店おすすめ】 ボリューム満点、牛肉スープ

 スラバヤのジュアンダ空港から乗ったタクシーの運転手に「これぞスラバヤっていう料理を出す店がある」と聞いて、訪れたのがスラバヤのエンボン・マラン通りのマリオット・ホテルと目と鼻の先にある「ラウォン・セタン」だ。緑色の看板が人目を引き、スラバヤ名物のベチャ(人力車)で乗り付ける人も多い。
 目玉料理は店名になっている「ラウォン・セタン」(2万5千ルピア)。牛のあばら周りの胸や背中の肉を、クルウックなど多種多様な香辛料とともに5時間煮込む。黒色のスープと、セットで頼む干し肉(1万4千ルピア)やタン(1万4千ルピア)などの肉の盛り合わせはボリューム十分だ。
 スープの牛肉は良く煮込まれ、味がしっかり染み込んでおり、口の中でほぐれていくほど柔らかい。酸味のあるスープはナシ・プティ(ご飯)(4千ルピア)と良く合う。
 仕事でスラバヤを訪れていた西スラウェシ州法務局のアズリさん(53)は「ラウォン・セタンとご飯の組み合わせが本当に美味しくて、繰り返し来たくなる店」と満足げな表情。
 常連客も多く、泥噴出事故で有名なシドアルジョを訪れた際にもおすすめの店として名前が挙がった。この店はスラバヤや周辺都市の人びとにも広く受け入れられてきたようだ。
 スープと合わせて、自家製のオレンジジュース(1万ルピア)を注文する人も多い。1日で約250人が来店。2階建てだが、客は風通しのよい1階を好んで利用するという。
 壁には、ユスフ・カラ前副大統領や故アブドゥルラフマン・ワヒド元大統領(グス・ドゥル)など、これまで訪れた客の写真が額縁に入れられ所狭しと飾られている。有名店らしく、トランスTVやメトロTVなども取り上げたことがあるという。
 1951年開業で、現在は、スラバヤ教育大学で日本文学を学んだ元日本語教師、ルシアティさん(48)が家族とともに切り盛りしている。(赤井俊文、写真も)

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