【この店おすすめ】 庶民のバリ料理

 バリ島カランアセムで30年間ワルンを経営していたガルシーさんが、今年に入ってデンパサールに新たにオープンした「ワルン・ガルシー」。日本語ガイドのヌガ・アリアナさんが仕事の合間に立ち寄るバリの「ご飯屋」だ。
 ジャワ人が多く住む地域にあるため、バリ名物の豚肉料理はない。しかしショーケースに並んだ20種類ほどの惣菜は「甘みの強いジャワ料理とは異なり、辛さが際立つバリのおかず。ティパットと食べるのがおすすめ」とアリアナさん。ティパットとはヤシの葉を編んで作った入れ物に米を詰めて茹でたものだ。イスラムの断食明けの大祭で食べる四角いクトゥパットと同じものだが、カランアセムのそれはヤシの葉がちまきのように棒状に巻かれている。       
 鶏肉の煮込み、サテ、卵、豆料理、サユール・ウラップを皿に盛り、最後は2本のティパットに煮込みの汁をたっぷりかけてもらった。(1万ルピア)汁は一緒に注文したアイスティーをすぐに飲み干してしまうほど辛い。サユール・ウラップは私の大好きなバリ料理だ。湯掻いたササゲ、空芯菜、もやしを唐辛子の効いた調味料とおろしたココナッツで和えたもので、さっぱりとした辛味と塩味、ココナッツのかすかな甘みが特徴だ。スパイスを多用した奥の深い辛さと微妙な甘さのせいか、バリ料理は何度食べても飽きが来ない。
 アリアナさんは日本人観光客を案内して19年になる。最近は一般的な観光地に加え、世界文化遺産に登録されたジャティルイの棚田に案内することが多いそうだ。
 「伝統的なバリの村をそのまま保存して人々の暮らしを体験してもらうなど、これまでとは違った観光地も登場しています。バリにはまだまだ面白い所がたくさんありますよ」(文・写真:北井香織)

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