【この店おすすめ】 56階から「若い国」実感

 「モールもレストランも『こんなのができたんだ』って、新しいものをどんどん発見していくことが面白い」と語るのは今年4月から滞在を始めた沢近敏光さん(28)。今年5月にジャカルタ中心部、ホテル・インドネシア(HI)前ロータリーの噴水を見下ろす地上56階にソフトオープンしたこの店は、沢近さんが出会った「成長を実感する新しいもの」の一つだ。
 ショッピングモール・グランド・インドネシア横のムナラBCAビルで専用エスカレーターに乗って56階へとまっしぐら。ドリンクを中心に提供する屋上テラス席と食事メニューを提供する屋内席に分かれる。
 南東方面を向くテラス席は、シンガポールのマリーナベイ・サンズの屋上のように壁が一段低く設置されており、足下に市街地が広がる。排気ガスの影響か、ジャカルタを一望、とまではいかないが、中心部の高層ビル群やオレンジ屋根の住宅街が見渡せる。屋内席は北方面に面しており、大型の窓超しから独立記念塔(モナス)方面を望む。日が沈めば、真下のHI噴水が彩る夜景が楽しめる。
 沢近さんは「日本から来た友だちに紹介できるおしゃれで雰囲気の良い店。観光客にもおすすめできる」と語る一方、食事は「正直、ここよりおいしいレストランはある」とのこと。ビジネスタイムのためノンアルコールカクテル(それぞれ4万5千ルピア)で乾杯し、自家製でほくほくのパンの盛り合わせ(4万5千ルピア)をつまむ。
 ほかに「思ったよりおいしい」と漏らしたタコス(9万5千ルピア)や「インドネシアではあまり見かけない」という香草を多用したバンデン・サラダ(6万ルピア)を注文。メインは牛ほほ肉(19万5千ルピア)。薄味が物足りないが、柔らかい肉の味が楽しめる。
 インドネシアの平均年齢は沢近さんと同じ28歳だという。「自分の年齢と同時に、経済や社会が発展していく。自分の頑張りがインドネシアの発展に反映されていく気持ち」と沢近さん。日々変わりゆく首都の街並みを見下ろしながら、「これまでは、日本から経験を積んだ人が技術を伝えに来ていた。これからは同じ若い世代が一緒に作り上げていくことが大事になるんじゃないか」と力を込めた。(関口潤、写真も)

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