【この店おすすめ】 次は本場マナドへ

 「日本語で失礼します」とメールを打つと「日本語で、助かります。英語でしたらお手上げです」とお茶目に返すナルティ・ノフィアンティさんが人気のマナド料理店を指南してくれた。
 ナルティさんは西ジャカルタのビヌス(ビナ・ヌサンタラ)大学の日本語学科で日本語を教えるかたわら、長寿少女漫画「ガラスの仮面」など日本漫画の翻訳を18年続けている。同僚の甲田奈津美さん、フェリシア・ブディハルジャさんも同席してくれた。
 「シーフードが食べたい時はここ」。ビヌス大学の講師らの穴場スポットのようだ。ナルティさんが迷わずオーダーしたのが魚メニュー。頭入りスープ(5万ルピア)は、頭から出るだしとほのかな酸味が葉系の野菜と相性が良い。香辛料をたっぷり使った濃い味付けの焼きサバ(6万7千ルピア)は分厚く日本のサバに比べ脂は少ない分、たんぱく質を食べたという満足感がある。ほかにもエビ・イカなどメニューは多彩だ。
 シーフード以外のメニューなら「プルケデル・ジャグン・クリスピー」(2万ルピア)がおすすめという。かき揚げのような見た目だが、予想外にふわふわでトウモロコシの粒の食感が心地よい。
 ランチタイムだが隣席では10人ほどのグループが酒盛りを楽しんでいる。確かにスパイシーなシーフードにキンキンに冷えたビールは良く合いそうだ。
 北スラウェシ州都の港町マナドはキリスト教徒が多数を占め、オランダ植民地時代の影響が色濃く残る。ナルティさんは「町並みがきれいでダイビングで有名なスポットもある」と魅力を語る。さらに「西欧系の顔立ちをした美人が多い」と教えてもらった。
 甲田さんは昨年4月から同大で日本語を教える。「おもろい授業」をモットーに、今流行しているギャグなども積極的に授業に取り入れる。フェリシアさんは自分の専門性を高めるために医学用語を勉強中だ。最近覚えた漢字は「症候群」「癌」など。
 2人のインドネシア人への取材だが、彼女らの堪能な日本語につい気が緩んでしまい、食べ過ぎてしまった。(堀之内健史、写真も)

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