労働犯罪に専門部署設置 国家警察 KSPSI会長を職員に起用
メーデーの1日、シギット・プラボウォ国家警察長官は、労働・雇用紛争に関わる問題を処理するためとして、労働犯罪の専属部署を創設したと発表した。地元メディアが報じた。
シギット長官によると、新部署の立ち上げによって労働者の権利保護や雇用問題の解決のため、警察の介入に道が開けた。
新部署はまた、海外で働くインドネシアの出稼ぎ労働者も保護対象とする。長官によると、在外インドネシア人労働者が受けている「詐欺や虐待などの被害とも戦う」とした。
国家警察は今回の決定を踏まえ、労働組合全総連合(KSPSI)のアンディ・ガニ・ネナ・ウェア会長を雇用分野の特別職員に任命。長官は「福祉や安全など労働問題に精通する人材の起用で、円滑なコミュニケーションがとれるだろう」と期待を表明した。(アウリア・アナンダ)