MRT車両を視察 国内初の女性運転士も アニス知事   (2018年04月13日)

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 アニス・バスウェダン・ジャカルタ特別州知事は12日、南ジャカルタ区ルバックブルスのデポ(車両基地)を訪れ、日本から到着した大量高速鉄道(MRT)の新車両を視察した。すでに研修を開始している国内初となる女性運転士らを紹介。学生時代に日本で体験した日本の高い鉄道技術に期待を示した。 
 12日未明までに北ジャカルタ区タンジュンプリオク港から、MRTの新車両12両(6両編成2本)が車両基地に到着した。車両は1両長さ20メートル、縦約4メートル、幅約3メートル。定員は最大300人。ドアは四つ、座席は48。10.5ヘクタールある基地内では車両の点検作業が続けられている。
 アニス知事は午前8時半から約30分間、在インドネシア日本大使館の本清耕造次席公使らとともに、検車庫内レール上に置かれた車両を見学。女性運転士のティアラさん(21)を紹介し、ほか4人の女性を含む32人がすでにMRTの運転士として働くことが決まっていると説明した。
 MRTの運行について「新しい移動手段というだけでなく、乗客の順番待ち、時間厳守など、市民の新しい文化になってほしい」と話した。
 また、アニス氏は学生時代の1993年、日本でホームステイした当時に利用した電車を振り返り、安定した運転、安全性が高い日本の技術が活用されるMRTへの期待を示した。

■デザイン変更に対処
 車両は2015年3月、住友商事が日本車輌製造と受注した。16年には、インドネシア側がデザイン変更を要請。州営MRTジャカルタ(MRTJ)のシルフィア・ハリム建設部長は「(外見は)よりスポーティーかつ、ダイナミックなものにしたいという考えがあった」と説明する。車両は全体的に緑から青へ、直線的な形から丸みを帯びた流線型に変更した。座席は、利用客の状況からメンテナンスを考慮し、ソファからプラスチック製に変えたという。
 MRT建設工事は13年10月に始まった。現在建設が進むMRT南北線第1工区のルバックブルス〜中央ジャカルタ区ホテル・インドネシア(HI)前ロータリー間(15.7キロ)の進ちょく率は92.5%。駅の建設などを進めている。
 段階的にテストを進め、12月に試験運転を開始、19年3月開通を目指す。運行は午前5時〜午前0時の予定。(上村夏美、写真も)

新車両の前で記念撮影するアニス知事(左から2人目)や本清次席公使(左)ら
新車両の前で記念撮影するアニス知事(左から2人目)や本清次席公使(左)ら

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