道路閉鎖で観光地打撃 地滑り プンチャックで22カ所 (2018年02月08日)

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 西ジャワ州ボゴール県の観光地プンチャック地域で5日に発生した地滑りで幹線道路ラヤ・プンチャック通りが閉鎖されたのを受け、宿泊施設などが打撃を受けている。エネルギー鉱物資源省地質庁は7日、同地域では5日に大小合わせて22カ所で地滑りが発生したと発表。山間部のプンチャックは土砂災害発生の可能性が高く、防災対策が必須だと警鐘を鳴らしている。
 ラヤ・プンチャック通りのグヌン・マス〜チアンジュール間は、6日から最長10日間、復旧作業のため通行が禁止される。公共事業・国民住宅省によると、復旧作業は約1週間で終えるという。
 同通り沿いにある宿泊施設プンチャック・パス・リゾートでは、近くの道路で地滑りが発生。同リゾートへとつながる道路も通行規制されているため、客が宿泊施設に入れないという。
 同リゾートは、山間にコテージやカフェなどが並ぶ。従業員によると敷地内でも地滑りが5カ所で発生したが、けが人はなかった。受付のイナさんは「従業員が待機し宿泊施設は開いているが、客が来られないため実質休業となっている」と話した。
 今後の宿泊予約は17日から受け付けており、すでに予約していた客には旅程を変えてもらうなどして対応しているという。
 一方、タマン・サファリ・インドネシア敷地内では、地滑りは発生していない。通常通り営業し、小・中学校による見学なども受け入れているが、通常の平日と比べると客足は減っているという。
 広報担当のユリウスさんは「相変わらず霧がすごいが、動物たちも問題なく過ごしている。車での入場は通常通り可能だが、道路閉鎖のためチアウィ側からしか入れない」と話した。

■保水力低下が影響
 地質庁はプンチャック地域について、今後も豪雨で土砂災害が発生する可能性が高いと指摘。対策として災害発生が予期される場所での排水処理システムの整備や、崖から距離を置いて走行できるよう道路を拡張する必要があると説明した。
 同州ボゴール市にある非政府組織団体で森林状況を調査している「フォレスト・ウオッチ・インドネシア(FWI)」によると、プンチャック地域では2000年〜16年、約5700ヘクタールの天然林が消失した。天然林が減ることで保水力が低下し、土砂災害を誘発したとしている。首都圏を蛇行してジャカルタ湾に流れ込むチリウン川の源流も、プンチャックやグデ山、パングランゴ山にある。(毛利春香)

運行禁止が続くプンチャック通り=7日、アンタラ通信
運行禁止が続くプンチャック通り=7日、アンタラ通信

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