海洋博物館で火災 歴史的建物や展示品被害 (2018年01月17日)

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 16日午前8時半ごろ、北ジャカルタ区コタ・トゥアにあるジャカルタ特別州立海洋博物館から出火し、約2時間半後に鎮火した。オランダ植民地時代に建設され、築200年を超える博物館の建物が半焼し、展示品も多数焼失した。人的被害はなかった。

 博物館の敷地内には、木材を多用した2階建ての建物が3棟あり、うち2棟の北半分が焼けた。2棟は屋根の一部が抜け落ち、周辺にはすすで黒くなったオレンジ色の瓦が散乱していた。
 半焼した2棟では、国内各地の伝統船のミニチュアや太平洋戦争中に日本と連合軍が戦ったフィリピン・スラバヤ海峡戦(1944年10月)の展示などが行われていた。イギリスやオランダなど各大使館からの寄贈品もあったという。 
 出火原因とコレクションの被害状況については現在調査中。
 博物館の職員数は約40人。午前9時の開館時間直前に出火したため、職員の多くが既に出勤していたとみられる。
 約30年間、同博物館のガイドをしているチャトゥルさん(52)も館内にいた1人で、じゃかるた新聞の取材に対し「館内には職員が多くいたが、全員無事に逃げた」と説明。今の気持ちを尋ねられると、何も言わず静かに首を横に振った。
 博物館の建物は1774年に完成し、オランダ東インド会社の倉庫として使われた。太平洋戦争時には旧日本軍が倉庫として接収した。1977年からは博物館としてジャカルタの歴史を伝えてきた。一部報道によると、2017年11月に補修工事が行われたばかりだったという。(坂田優菜、写真も)

焼けた2階部分には展示品の像などがわずかに残っていた=16日午後1時50分
焼けた2階部分には展示品の像などがわずかに残っていた=16日午後1時50分
屋根が焼け落ちた博物館=16日午後2時15分
屋根が焼け落ちた博物館=16日午後2時15分

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