施設の建設・改修進む アジア大会 サブ会場も本格化

 アジア大会の8月開幕に向け、メーン会場の一つ、南スマトラ州パレンバン市で競技施設などの建設・改修工事が進められている。西ジャワ州ボゴール市では、サブ会場となるスタジアムの改修が本格化している。 

 パレンバン市のメーン競技施設ジャカバリン・スポーツ・シティ(JSC)では、テニスコートの増設工事が進められている。増設されるコートは8面で、昨年12月23日時点で進ちょく率は66%に達した。
 他に、ボートとカヌー競技場となる水上スキー場として使用されていたJSC北東側の貯水池で、拡張工事が続けられている。最長2.3キロ、幅200メートル、広さ68ヘクタールで、貯水能力は約300万立方メートルとなる計画で、進ちょく率は昨年10月時点で77%だった。
 射撃場の拡張工事は、12月時点で同85%を超えた。スケートボードやローラースケート競技会場の改修工事は、ことし2月に着工する予定。女子サッカーに使用される陸上競技場の改修は完工した。

 また、JSCの選手村5棟はすでに完成しているが、収容人数は2千人。予想される選手らの総数が3200人と差があるため、1200人分の公営高層住宅(ルスナミ)3棟を建設している。12月23日時点の進ちょく率は2〜3割。JSCへのアクセス向上のため建設が進むムシ川に架かる橋の建設も順調で、6月の開通を予定している。
 一方、西ジャワ州ボゴール市のパジャジャラン・スタジアムはサブ会場になる予定で、改修工事が年始から本格化している。
 当初は昨年12月に着工予定だったが遅れたため、工期を7カ月から5カ月に短縮。約30億ルピアを投じ、国際サッカー連盟(FIFA)の規格に準拠した天然芝の敷設やアルミニウム製ゴールポストと夜間使用可能なLED照明の設置、ロッカールームや選手ベンチ、客席の改装などを進める。芝の張り替えは2011年以来、未実施だった。
 また、西ジャワ州マジャレンカ県にあるレンタン・ダムが、カヌーのスラローム種目の競技会場に決まった。
 稼働中のダムで、競技で使用する長さ200メートルのコースや150メートルのウオーミングアップエリアなど全長450メートルを整備する。水路を灌漑(かんがい)用と競技用を分けるグラスファイバーパネルなどが設置される予定。
 北ジャカルタ区アンチョール公園周辺では、ヨットとジェットスキー競技用の会場整備が昨年10月に始まっている。
 アジア大会は8月18日〜9月2日、ジャカルタとパレンバンをメーン会場に開催される。現在予定されている競技数は40、種目数は462。(中島昭浩)

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