日本体験記を出版 「全てに魅了された」 ガルーダ航空 元名古屋支店長

 2008年から3年間、国営ガルーダ・インドネシア航空の名古屋支店長を務めたムハンマド・リザ・プルダナ・クスマさん(45)がこのほど、日本体験記「チャハヤ・ディ・ティライ・サクラ(桜のカーテン越しに差し込む光)」を出版した。日本で感じた文化の違いや生活、仕事の苦労話など、名古屋での3年間が凝縮された一冊だ。

 リザさんはガルーダ航空の名古屋〜デンパサール便復活(2008年6月)前、名古屋支店長に起用された。3年間の在職中、日本から観光担当職員や旅行代理店関係者らをジャカルタに呼び、中部地方の魅力をインドネシア側の旅行代理店に紹介する観光促進セミナーを初めて開催。一方で、愛知県内などの大手企業に足を運び、ガルーダ航空の利用をアピールした。
 「3年間の勤務を経て、名古屋、日本の全てに魅了された。第2の故郷であり、息子はヒデトシ、娘はサヤカと名付けた。インドネシア帰国後も年1回は名古屋を訪れている」と話すリザさん。支店長時代の08年から4年間をかけて日本体験記を書き上げた。
 書名について「太陽の光が差し込む中、桜の花びらがカーテンのように散る風景をイメージしている。日本で心を動かされた風景です」とリザさんは話す。内容は、ビジネスを円滑に進めるために日本で行ったことや日常生活の中で感じた日本文化まで多岐にわたる。
 20年間務めた同航空を15年に退職、現在は船舶関連会社のアドバイザーを務めるリザさんは「日本の魅力が詰まった本をインドネシア人に読んでほしい。できれば日本語訳も出版し、日本人にも読んでもらいたい。日本について、外国人が書いた本を読むことで、(日本人が)日本の魅力を再認識するきっかけになれば」と話している。
 本はインドネシア語で、全213ページ。6万ルピア。出版社はコンパス・グラメディアグループ。(上村夏美、写真も)

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