スカルノ氏の展示会 国家官房であすまで 独立宣言文など100点
スカルノ初代大統領ゆかりの品々を集めた展示会が22日、中央ジャカルタの国家官房(グドゥン3)で始まった。独立記念日関連のイベントで、25日まで開かれている。
展示品は、スカルノ氏直筆の独立宣言文、同宣言文を読み上げる写真パネル、オランダ語の愛読本、実母であるイダ・アユ・ニョマン・ライ氏との写真など約100点。
これらは、「家族」や「友達」など9テーマごとに展示されており、多方面からスカルノ氏を知ることができる。
国歌インドネシア・ラヤを作詞、作曲したワゲ・ルドルフ・スプラットマンや独立戦争の英雄スディルマン将軍に扮(ふん)した人と一緒に記念撮影を楽しむこともできる。
来場した会社員のエリック・オクタフィアノ・ヘンダルトさん(39)は「スカルノ氏のファンで、直筆の独立宣言文やメモを見られて興奮した。スカルノ氏について学ぶ良いきっかけになった」と話した。
国家官房では2016年から、インドネシアの歴史を知ってもらおうと、独立関連の展示会を開いている。国家官房職員のラハルディアン・シャさん(34)は「特に若い世代の間で、独立に関する意識が薄れている。歴史への理解をさらに多くの人に深めてほしい。来年も展示会を開く」と話した。
入場無料。開場時間は午前8時半〜午後3時。国家官房の敷地内に入る際、身分証明書を預ける必要がある。詳細は国家官房公式ウェブサイト(www.setneg.go.id)で。(上村夏美、写真も)