高架路線が開通 トランスジャカルタ 早くも写真スポットに

 首都圏専用バス「トランスジャカルタ(TJ)」初の専用高架路線が14日、開通した。南ジャカルタ区テンデアンとバンテン州タンゲラン市間の約12キロを約30分でつなぐ。1日4万人の利用を見込む。親子連れなどが乗車し、早くも写真撮影や子どもの人気スポットとなっている。

 高架路線は、東端の南ジャカルタ区テンデアン〜西端のバンテン州タンゲラン市の住宅街「プリ・ベタ」を結ぶ。当面、全13停留所のうち6停留所が利用できる。11月に全ての停留所の利用開始を目指す。将来的にはタンゲラン市チレドゥッグのセントラル・ビジネス地区(CBD)チレドゥッグまで延伸させ、高架9・3キロ、地上5キロの計14・3キロとなる予定。 これまでプリ・ベタから下道を通ってジャカルタの目抜き通り、スディルマン通りに出るには1〜2時間かかっていたが、高架路線は端から端まで乗っても約30分。タンゲラン居住者にとっては、都心に素早くアクセスできる交通手段となりそうだ。
 テンデアンを出発後、大量高速鉄道(MRT)の建設が進むスディルマン通り、ジャカルタ外環道(JORR)などの上では、窓からスマートフォンで写真を撮る乗客が続出。運転手が「写真はご自由に」とアナウンスする場面もあった。ブロックM在住の主婦マヤ・グナワンさん(48)は、小学生のおいに急かされ乗車した。「上から見るのは初めて。子どものアトラクションには最適」と往復1時間の旅を楽しんだ。
 伝統市場に直結するチプリル停留所ではエスカレーターが利用できる。ブロックMやホテルインドネシアなどをつなぐ朝夕の乗り継ぎ路線の運行も始まった。 運賃は既存路線と同じ片道3500ルピア。運行台数は23台で今後100台に増やす。16日に開通式典が開かれる。(中島昭浩、写真も)

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