【じゃらんじゃらん】野生動物を見に オープントリップで気軽に バンテン州ペウチャン島 (2017年05月26日)

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 国立公園と聞くと、敷居が高いように感じる。キャンプ用具を詰めた荷物を背負って森の奥地へ行く準備も余裕もないが、自然の動物と出会いたい――。そんな願いをかなえてくれ、シュノーケリングも楽しめるツアーがあると聞き、バンテン州パンデグラン県のウジュンクロン国立公園のペウチャン島へ向かった。

 中央ジャカルタのモール、プラザスマンギを午後11時に出発。ツアー参加者は25人。専用バス2台に分かれ、メラック高速道路をバンテン州セラン市方面へ。2回の休憩をとり、翌朝午前7時すぎにペウチャン島への玄関口となるパンデグラン県スムル郡の漁村スムル村に到着した。
 そこから船に乗り換えて約3時間。船上で漁師のお母さんが作ってくれる朝食を取りながら、他の参加者と世間話をしたり、うとうと景色を眺めたりしていると、あっという間にペウチャン島に到着した。

■実は希少なバンテン

 ウジュンクロン国立公園で2008年からレンジャーとして働き、ペウチャン島のリゾートスタッフにことし1月に転勤してきたキキ・アルディアナさん(34)によると、450ヘクタールある島内では野生の猿やイノシシ、シカ、クジャク、オオトカゲ、ニシキヘビ、バンテン(ジャワヤギュウ)が見られる。
 中でもバンテンは近い将来、野生種絶滅の危険性が高い分類に指定されている動物。船で観察スポットまで連れて行ってくれ、設置された高台から観賞できる。夕方になると木陰で涼んでいるため、近くまでは近づけない。カヌーで森の奥地へと進むアトラクションでは、木陰にたたずむオオトカゲにも出会えた。
 ペウチャン島や付近の島では世界自然保護基金(WWF)がサンゴ礁再生のために沈めたコンクリートブロックがある。シュノーケリングでは、これらのスポットもめぐるため、沈めて1年目と2年目以降の成長度合いの違いも観察できる。

■オープントリップで

 参加したのはオープントリップと呼ばれるツアー。日程と参加上限人数が決められ、1人からでも気軽に参加できる。通常は食事や交通宿泊費が含まれ、指定された場所に集まって旅が始まり、同じ場所に帰ってくる。
 企画した「ンゲトリップムル」は、起業した2013年にペウチャン島へのツアーを始めた。
 同社ガイドのピコさんによると、個人で行く場合は船を借りる交渉や国立公園の入園許可など煩雑な手続きもある上、2泊3日で500〜600万ルピアかかるが、オープントリップだと1人75万ルピアと格安だ。

■他の参加者と交流

 今回の参加者も三者三様で、休暇を社員12人で一緒に取ったデザイン企業やカップル、西ジャワ州バンドン市の旅行好き、メディア記者と登山好きの男性2人組、バンテン州在住の4人家族といった具合だ。
 ペウチャン島は首都から近く、景色がきれいそうとの理由で初めて参加した、大学生のウルファ・ラフマさん(22)は「多くの人に出会えたことが収穫。カヌーが一番楽しかった」。一緒に参加したリカ・リヤンティさん(20)は「友だちは皆モルティブにあこがれ、自然に囲まれた場所へ行く人が多い。船の上で寝るのも初めてで新鮮だった」と話した。(中島昭浩、写真も)

草を食べるバンテンの群れ。この直後、参加者がドローンを飛ばすと、一斉に森へ帰ってしまった
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ペウチャン島の入り口。エメラルドの海がまぶしい
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ペウチャン島へ向かう船へとを連絡している漁船。村民の暮らしを少しだけ体験できる
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スムル村で取れた魚。午前7時過ぎの海岸では、釣りが趣味で大物を求める外国人が訪れるほど新鮮な魚市が開かれる
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ペウチャン島にあるコテージには、お忍びでたびたび訪れた故スハルト大統領専用だった部屋がある。現在も当時のままで、宿泊もできる
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民宿にやって来たクジャク
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WWFが1年前に沈めたサンゴ礁再生用のコンクリートブロック
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夜には満天の星空が広がる
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