教会建設に抗議 ブカシ市 住民と警官隊衝突 警官5人が負傷
西ジャワ州ブカシ市で24日、キリスト教会の建設に反対する地元ムスリム数百人が抗議集会を開いた。暴徒化した参加者と警官隊が衝突し、少なくとも警官5人が負傷した。
地元メディアによると、問題の教会はブカシ市カリアバンで建設中のサンタ・クララ教会。6500平方メートルの敷地に2016年11月に着工し、現在の工事進捗(しんちょく)率は約6割。
同市から教会の建設許可(IMB)が出た15年6月ごろ、反対運動が始まった。衝突の起きた24日は、金曜礼拝を終えた反対住民らが建設地前で集会を開き、建設中止を訴えた。暴徒化した住民らは投石するなどし、警官隊が催涙ガスで応戦した。
同市のラフマット・エフェンディ市長は、一貫して「建設は合法」との立場を取り、今月16日にも「建設中止要求は、断固として拒否する。建設許可を取り消すぐらいなら、自分を(銃器で)撃って自殺した方がましだ」と発言した。
ムスリムのラフマット市長は10年の就任以降、宗教間対話の組織を12郡、56村に設けるなど、寛容さで知られる。ことし1月には、キリスト教団体から「宗教的寛容の父」の称号を贈られた。(木村綾)