新ターミナル4月開業 メダンから鉄道計画も トバ湖南郊のシランギット空港

 観光開発地域に指定され、インフラ整備が急ピッチで進む北スマトラ州トバ湖南郊のシランギット空港の新ターミナルが4月、オープンする見通しになった。滑走路の拡張工事などを年内に完了させ、大型航空機を乗り入れさせる計画だ。一方、同州メダンとトバ湖を結ぶスマトラ縦断高速道路の建設も進むほか鉄道建設計画も浮上している。

 トバ湖は、政府が優先して開発を進める観光都市10地域の一つで、世界銀行が昨年、マンダリカ(西ヌサトゥンガラ州ロンボク島)、ボロブドゥール(中部ジャワ州マグラン)とともに3地域に開発融資2億ドルを決定した。
 トバ湖南郊の北タパヌリ県にあるシランギット空港は、国営空港管理第2アンカサプラが3500億ルピアをかけターミナルや滑走路の拡張工事を進めてきた。ターミナルの広さは500平方メートルから1700平方メートルに拡大。年間の収容可能人数は1万5千人から50万人となる。
 飛行機の駐機場(エプロン)整備のほか、滑走路の長さも現在の2400メートルから2650メートル、幅は30メートルから45メートルへ拡大する。9月中に完成する予定で、ボーイング737―800などの大型機の乗り入れを開始する。
 一方、国鉄(KAI)はこのほど、州都メダン近郊のクアラナム空港とトバ湖を結ぶ鉄道建設計画を発表した。クアラナム空港〜メダン〜プマタン・シアンタルは既存の鉄道があり、さらにプマタン・シアンタルからトバ湖までの約42キロを敷設する。エディ・スクモロ社長は「まだ提案の段階で、現在は土地の調査などを進めている」と説明した。
 さらにメダン〜トゥビンティンギ〜トバ湖湖畔に位置するパラパット間(約90キロ)を結ぶ高速道の建設も進む。公共事業・国民住宅省の高速道路調整機関(BPJT)によると、メダン〜トゥビンティンギの区間はレバラン(断食月明け大祭)前の6月に開通できる見込み。同区間の完成後、さらにパラパットへ向けて建設を進める計画だ。
 一方、トバ湖では観光誘致のため、カヤックの大会「国際・トバ・カヤック・マラソン2017」が7月25〜27日に初開催される。国内外から参加者を募り、毎年開催できるようにしたいという。(毛利春香)

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