おかげさまで18周年
じゃかるた新聞は16日で創刊18周年を迎えます。これまでご愛読いただいた読者とご支援いただいた皆さまに心から感謝申し上げます。
創刊は1998年。インドネシアはその前年のアジア通貨危機で経済が崩壊、98年5月には暴動が起き、30年にわたったスハルト政権が退陣に追い込まれました。何が起きているのか、何が起きるのか、わからない混乱の時にあって、在留邦人の求める情報を提供する日本語の新聞が必要という思いから、じゃかるた新聞は生まれました。
よちよち歩きの新聞を励まし、育ててくれたのは読者の皆さまです。ようやく18歳、先日の改正公職選挙法で選挙権を得られるまでになりました。
インドネシアはその後の民主化で大きく成長しました。日本との関係は「新幹線受注問題」でぎくしゃくしたこともありましたが、互いに重要なパートナーであることに変わりはなく、進出日系企業は約1800社に上っています。
「今、日本に追い風が吹いている」という声をよく聞きます。しかし、風が吹いても吹いていなくても、インドネシアのことを理解し、インドネシアの人たちとよりよい関係を築いていくため、98年の初心に立ち返って、読者のための新聞を作っていきたいと思います。
2016年11月15日
じゃかるた新聞編集長
田嶌徳弘