夢をかなえ、踏み出す場所 JCC コミックコンに2万人
ポップカルチャーの祭典「インドネシア・コミックコン(ICC)2016」が1、2の両日、中央ジャカルタのジャカルタ・コンベンションセンター(JCC)で開かれ、2日間で約2万人(主催者発表)が来場した。初代仮面ライダーの藤岡弘、さんや宇宙刑事シャリバン主演の渡洋史さん、歌手の串田アキラさんと堀江美都子さんらが出演し、会場は大いに盛り上がった。
昨年に続き2回目だが、来場者は憧れの人に直接会うという長年の夢をかなえ、地元アーティストにとっては夢の第一歩を踏み出す場所に成長した。
3歳のころ宇宙刑事シャリバンを見て、ファンになったというレオナル・アンディカさん(32)は「シャリバンは私のスーパーヒーロー。じかに(主演した渡さんの)変身ポーズを見ることができ、夢のよう」と声が上ずった。バンテン州タンゲランのデザイナー、アルビン・ヘルミさん(25)は「いつ日本に行けるか分からない。直接憧れの人に会えるのはコミックコンのいいところ」と串田さんと堀江さんの歌声を楽しんだ。
地元クリエーターが集まる「アーティスト・アレー」に出展した15年創設のライア・スタジオ(西ジャワ州バンドン)のブースでは、所属メンバー制作の漫画を展示。イラストレーターのウィニ・プリヤントさんは「スタジオとして4度目の出展。ICCは規模が大きく、いろいろな人に見てもらえる」。夢は映画監督。「自分を売り込むには最適の場所」と話す。
ICCを主催する旅行大手パノラマグループのイベント企画会社リード・パノラマ・エキシビション(RPE)のエラ・ハルヤントコーポレート・コミュニケーション部長は「(目標にしている)東西文化のコラボレーション実現に、日本のポップカルチャーは大きな役割を果たしている。次回も特別ゲストを呼びたい」と語った。(中島昭浩、写真も)