イ掃除代行企業が優勝 スタートアップW杯東南アジア予選

 新しいビジネスモデルを目指すスタートアップ企業を選ぶ「スタートアップ・ワールドカップ(W杯)2017」東南アジア予選が南ジャカルタのバライ・カルティニで23日開催され、インドネシアの出張掃除サービスを手がけるアフリジャサ・テクノロジー・インドネシアが優勝した。来年3月に米シリコンバレーで行われる決勝に出場する。                  

 アフリジャサ社は、洗濯代行と個人宅から企業ビルまでの掃除、エアコン清掃を行う業者を簡単に手配できるサービスを展開する。昨年の会社設立後リリースしたスマートフォン用アプリ「アフリジャサ」は約1万2千ダウンロードされ、好調な滑り出しを見せる。現在では1日100件の注文があり、毎月32トンの衣類を洗濯しているという。
 洗濯代行はジャカルタ特別州と西ジャワ州ブカシ、バンテン州タンゲランにある30の提携業者が担当。サービス地域はジャカルタ特別州と西ジャワ州のブカシとデポック、バンテン州タンゲランの56地区に拡大した。
 ジャイ・ジャヤウィジャヤニンティヤス社長は「優勝できてうれしい。ここが私たちの始まり。これからもアフリジャサをよろしくお願いします」と喜びを語った。また、「アパートメントやコス(下宿)では洗濯サービスが必要。ランドリーが閉まって洗濯ができない会社員や帰りが遅くなってしまった主婦を助けたい。家事を手伝うゴジェックになることが目標」と話した。
 サービスは同社ウェブサイトかアプリを通して利用できる。アカウント登録後に、氏名や住所などを入力し、配車アプリサービスのゴジェックなどのように地図で場所を指定できるシンプルな操作が魅力。約30分で注文確認の連絡が入る迅速な対応も好評だ。業務に関し50の基準を定め、付加価値の高いサービスを提供している。
 衣類の洗濯は3日で完了。注文すると車で引き取りに来てくれ、料金は25リットルの1箱分で4万ルピアという。 
 大会は米国の投資会社、フェノックス・ベンチャー・キャピタル社が主催。予選には、フィリピン、シンガポール、マレーシア、インドネシアの4カ国から800社が応募した。来年3月24日の米シリコンバレーでの決勝には、15カ国・地域の代表が参加、優勝企業には100万ドル(約1億円)が投資される。(中島昭浩)

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