イ代表、コスプレ世界一 5回目で栄冠、ダントツの優勝

 世界30カ国・地域で行われた予選を勝ち抜いたコスプレのつわものたちが集結し、名古屋市で6、7の両日に開かれた世界一決定戦「世界コスプレチャンピオンシップ2016」で、インドネシア代表が優勝した。初出場した2012年と14年に獲得した3位で世界の注目を集め、5回目でついに栄冠を手にした。

 優勝したのはリアン・チャフヤディさん(23)とマルシェラさん(25)。2人が演じたのは、原作小説からマンガ、アニメ化された「トリニティ・ブラッド」のキャラクター。4カ月かけて制作した衣装をまとい、終盤に体が二つに切り離されるパフォーマンスを繰り出し、声優の古谷徹さんやマンガ家のあんど慶周さんら審査員や各国の代表から「今回はダントツの優勝」と評価された。日本まで応援に駆け付けたインドネシア・コスプレ・グランド・プリックス(ICGP)プロデューサーの花田康さんは「インドネシアのコスプレ文化のレベルの高さを世界にアピールできた」と話した。
 予選、本選とも2人1組となり、持ち時間2分半で衣装の完成度やパフォーマンスなどをポイント制で争う。インドネシア予選の「ICGP」は、南ジャカルタ・ブロックMの「リトル東京ブロックM縁日祭」内のイベントとして12年から毎年開催されており、優勝者が日本行きの切符を手にする。
 世界一決定戦は、03年にコスプレイヤーを通した国際交流を図る目的で始まった「世界コスプレサミット(WCS)」のメーンイベント。名古屋市の錦通りに敷いたレッドカーペットの上を各国のコスプレイヤーが歩いたり、大須商店街をパレードしたりするなど、一風変わった交流イベントも実施している。(中島昭浩)

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