ポケモンGOに賛否 政府高官も次々話題に 警察長官「職務中は禁止」 国軍「軍事情報漏えいも」

 非正規ルートで入手したスマートフォン用アプリ「ポケモンGO」のプレーヤーが急増するなか、政府高官も相次いで話題にしている。国家警察長官が警察官の職場での利用を禁じたり、国軍が軍事情報漏えいを警戒したりする一方、文化施設などが積極的に利用し、観光促進策に取り込もうとする動きもあり、賛否両論が沸き起こることでさらに関心が高まっている。
 ティト・カルナフィアン国家警察長官は19日付けで通達を出し、職務に支障が出る恐れがあり、警察官は職務中にポケモン探しをしないよう呼びかけた。また警察施設への訪問客にもゲームの利用を禁じるとした。 
 治安当局は軍事施設への不法侵入や機密情報漏えいを警戒している。西ジャワ州チルボンでは18日、ポケモン探しに熱中していたフランス人ビジネスマンが陸軍地区管区本部に侵入し、一時拘束される事件も起きた。
 タタン・スライマン国軍報道官は地元紙に「ゲーム提供者は意図的にゲーム上で非公開の軍事施設も利用している」と指摘。外国の情報機関がアプリを通じ特定の施設を監視し、機密情報を盗むこともあり得るとして予防措置を講じるべきだとした。スティヨソ国家情報庁(BIN)長官も、治安に対するポケモンの影響を調査するチームを設置したと明かした。
 大統領府は20日、官邸記者に対し、イスタナ(大統領宮殿)敷地内でポケモンのアプリ利用を禁じる貼り紙を出した。記者のほかに訪問者、職員も対象とし、「ゲームをする場所ではないので理解してほしい」(大統領府メディア局長)としている。
 ■副大統領「過剰反応」
 しかし一方で、人気沸騰のゲームとはいえ過剰反応は不要との見方も多い。アグス・ウィジョヨ国防研究所所長は「(アプリを)外国のスパイ活動と見なす必要はない」と強調。ユスフ・カラ副大統領は「あくまで位置情報に基づいたゲーム。治安や国防を脅かすものではなく過剰反応だ」との見方を示した。
 大統領府が禁止する前の15日、アプリを試したプラモノ・アヌン内閣官房長官は「イスタナにもたくさんポケモンがいる」とコメント。イスタナで捕獲できるポケモンの種類を画像と共に詳報するメディアも続出した。国立博物館など文化施設関係者やアホック・ジャカルタ特別州知事らは、観光促進にアプリを積極的に活用しようと呼びかけている。
 ポケモンGO GPSの位置情報を使い、スマホ片手に画面に出てくるポケモンを捕まえるゲーム。インドネシアでも1990年代後半以降、ポケモンはアニメやゲームで大人気。街中に隠れているおなじみのキャラクター探しに熱中するプレーヤーがここ2週間で急増し、モナス(独立記念塔)広場やブンカルノ競技場でイベントが開かれるなど話題になっている。(配島克彦)

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