初の福岡フェア イオンBSD 県の魅力伝える
福岡県の文化の魅力をPRする福岡フェア(主催・福岡県、協力・国際交流基金)が16、17の両日、バンテン州南タンゲラン市スルポンのイオンBSDシティ1階東エリア、フードカルチャーゾーン前の特設会場で開かれた。ことしが初の試みとなる。
福岡県は、運営するウェブサイト「アジアンビート」で、福岡の文化や日本の音楽、アニメなどのポップカルチャーの魅力を多言語に翻訳して伝えている。このインドネシア語版が昨年9月に開設され、さらなるインドネシアへの文化発信を進め、特産物の輸出増や観光需要を取り込むことが狙い。
16日午後4時半から行われた開会セレモニーで、小川洋福岡県知事は「九州、福岡の人たちは皆さんの訪問をお待ちしている。フェアを通じて身近に感じて、ぜひ訪ねてきてください」とあいさつした。
中尾正幸県議会議長は「福岡は古くから外国との交流の窓口だった。このフェアで福岡の魅力に触れてほしい」と話した。
会場では県の観光名所を紹介するブースが設置されたほか、筑後うどん、八女茶といった郷土料理が振る舞われた。
福岡市を拠点に活動する女性アイドルグループ「LinQ」のライブや、同好会「ジャカルタ琴クラブ」の演奏が会場を盛り上げた。
モールに食事に来たタンゲラン市で自営業を営むメディアントさん(32)は「福岡のことは知らなかったけど、食べ物もおいしいし自然がたくさんあるようなので行ってみたい」と話した。
福岡県を訪問するインドネシア人は現在、10年前の1.6倍の年間約4200人といい、増大を図る。