支持者100万人超え アホック氏「トゥマン・アホックと共に」 首都知事選 

 2017年2月15日投開票のジャカルタ特別州知事選で現職アホック氏の再選を目指す支持団体「トゥマン・アホック」が集める有権者の署名が19日、100万人に達した。アホック氏は支持者ら約500人を前に、あらためてトゥマン・アホックと共に選挙戦に臨む意向を示した。 

 同知事選に無所属で出馬する場合、地方首長選法に基づき、約53万2213人分の有権者の署名と住民登録証(KTP)のコピーを集める必要がある。
 アホック氏はことし3月、ヘル・ブディ・ハルトノ州地方財政運営局長(50)を副知事候補とするペアで無所属の独立候補として出馬すると発表。これを受けてトゥマン・アホックのボランティアが州内各地のショッピングモールに設けたブースや支持者の自宅などでアホック、ヘル両氏への署名を集め、19日までに102万4632人分に達した。
 19日午後3時、南ジャカルタ・パサールミングのトゥマン・アホック本部で開かれた記念祝賀会には州内各地で活動するボランティア約500人と報道陣55人が集まった。
 午後5時15分ごろ、アホック氏が登場すると会場は熱気に包まれた。アホック氏は100万人分の署名達成を「並々ならぬ努力」とたたえ、謝意を述べた。「トゥマン・アホックを捨てるぐらいならば、知事選に出ないことを選ぶ」と、わずか3カ月強で100万人の署名集めを成し遂げたボランティアと共に選挙戦を戦う考えを強調した。
 トゥマン・アホック創設者の一人、アマリア・アユニンティヤスさん(24)は祝賀会後、「アホック氏が独立候補として出馬できる道は整った。次はアホック氏が独立か党公認かを決める番」と語った。トゥマン・アホックの目標は次期知事選でのアホック氏の再選であることを強調したうえで、「目標を同じくする全てのボランティアや政党と協力していく準備がある」と話している。
 同知事選をめぐっては、アホック氏が無所属での出馬に言及した3月以降、これまでにナスデム、ハヌラ、ゴルカルの3党が同氏への支持を表明している。3党のジャカルタ特別州議会での合計議席数は24に上り、政党連合による候補者擁立が可能な状況にある。党公認候補としての出馬も取り沙汰されるなか、アホック氏は20日、州庁舎で報道陣に対し、レバラン(断食月明け大祭)後に正式に出馬方針を示す、と語った。

■「これからが大変」
 会場の一角では、各地から今も集まり続ける大量の署名用紙を6人のボランティアが集計し、集計を終えた用紙が入った箱が山積みにされていた。100万人分の署名を集め終えたトゥマン・アホックだが、道のりはまだ長い。
 会場を訪れた会計士のジョハン・ティルタさん(57)は西ジャカルタのモール、タマン・パレムのブースで署名を集めるボランティアの一人。「集めるのは簡単だけど、これからが大変。確認作業は簡単じゃないよ」と漏らす。
 今月2日、国会で可決された地方首長選法の改正案では、独立候補の出馬要件について、署名を集めた後、署名した人を一軒一軒訪問して確認しなくてはならないとした。トゥマン・アホック側はこれらを問題視して17日、憲法裁に違憲審査を請求している。アマリアさんは「トゥマン・アホックとしては(署名を)電話確認するつもりでいるが、戸別訪問が必要と判断されればトゥマン・アホックも同行するつもり」と話している。 (木村綾、写真も)

政治 の最新記事

関連記事

本日の紙面

JJC

人気連載

天皇皇后両陛下インドネシアご訪問NEW

ぶらり  インドネシアNEW

有料版PDFNEW

「探訪」

トップ インタビュー

モナスにそよぐ風

今日は心の日曜日

インドネシア人記者の目

HALO-HALOフィリピン

別刷り特集

忘れ得ぬ人々

スナン・スナン

お知らせ

JJC理事会

修郎先生の事件簿

これで納得税務相談

不思議インドネシア

おすすめ観光情報

為替経済Weekly