マジャパヒト号、那覇到着 古代の日イ交流を実証 豪雨と10メートルの高波乗り越え

 日本に向けジャカルタから航行中の「スピリット・オブ・マジャパヒト号」が12日、沖縄・那覇港に到着した。13日に港で歓迎式典があり、14日には宜野湾市内のホテルでマジャパヒト・琉球王朝交流再現式典が行われた。先月11日のジャカルタ出航から1カ月。全長20メートルの木造帆船は古代からあった日イの交流を初めて実証した。

 乗船した海洋冒険家、山本良行さん(67)とインドネシア人船員9人は全員元気で、歓迎式典で出迎えたインドネシア海事調整省副大臣、在日インドネシア大使館員、インドネシア・マジャパヒト・コミュニティ代表、沖縄インドネシア友好協会副会長らから、「よく頑張ってくれた」とねぎらいの言葉をかけられた。
 マジャパヒト王朝は13〜16世紀に栄え、琉球王朝と交流があった。マジャパヒト・琉球王朝交流再現式典では、古代の様式に従い、マジャパヒト・コミュニティーのスマルウォト代表がマジャパヒト王朝特使役として、沖縄インドネシア友好協会の西平守樹会長が琉球王朝代表役に、それぞれふんし、クリス(古代ジャワの短剣)、バティック、丁子などインドネシア特産の香料を贈呈する儀式が行われた。式典は当初、那覇市内の首里城で行う予定だったが、大雨のため会場を宜野湾市に変更した。
 スマルウォト代表は今回の航海の背景を説明し、「関係者に記念品を贈呈できたことを誇りに思う」と述べ、西平会長は「わざわざ日本まで帆船で来ていただき、誠にうれしく、感激している。いただいた贈呈品は大切に保管したい」と語った。
■「一時は死ぬかと」
 山本さんはこれまで何度もインド洋や太平洋を航海しているが、那覇上陸後、「今回の航海は死ぬかと思った」と話した。
 山本さんによると、ジャカルタからマニラ、台湾・高雄までの航海は順調だったが、台湾の北部沿岸航行中の8日、東シナ海の海流とぶつかり、天候は荒れてエンジンが過熱し、停止した。その後エンジン冷却装置が故障し、やっとの思いで修理した直後、梅雨前線の影響でいきなり竜巻が起き、豪雨に襲われた。北東から強い向かい風で波は10メートルを超えた。
 那覇への直進を断念し、宮古島経由に進路を変え、高波を全面に受けながら、何とか進むことができたが、宮古島手前50マイル(約80キロ)地点で、風が変わった。11日、久米島経由で島の陰に隠れながら、沖縄に進路をとり、12日に那覇に到着できた。
 山本さんは「10メートルを超える大波がこの船に何回も襲いかかったが、それに耐えたことで、この船がいかに強靭(きょうじん)な構造か証明できた。非常に満足な気持ちである」と話していた。(濱田雄二)

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