友情深めた2日間
バリ島各地で開催された3都市親善スポーツ大会は28日にサッカー、ソフトボール、テニス、バドミントン、29日にゴルフの計5種目が行われた。ことしもスポーツを通じてともに汗をかき、都市間の友好を深めた。
■バリが2連覇 ゴルフ
ジンバランのニュークタゴルフクラブで行われ、バリがスラバヤを振り切り2年連続の優勝を果たした。
個人成績ではベストグロス、ベストネット共にジャカルタの選手が獲得したが、総合的な成績でバリが上回った。
バリの石橋正光キャプテンは「メンバーに帰国者が続出し不安はあったが、新しく加わったメンバーと力を合わせて優勝することができた。今まで面識がなかった人と交流を深める機会になって良かったと思う。日程次第だが、また来年も参加したい」と話した。
■ジャカルタ、王座奪還 サッカー
ジンバランのヨガ・プルカンティ・グラウンドで3都市の総当たり戦を行った。優勝は2勝したジャカルタに輝いた。
第1試合はスラバヤとバリが対戦し1―1の引き分け、第2試合はジャカルタが前回優勝のスラバヤを2―1で下した。第3試合のジャカルタとバリの試合でも2―0でジャカルタが勝利した。
ジャカルタの黒田遼平主将は「1試合目のスラバヤとバリの試合を見て、スラバヤチームを分析した。スラバヤのセンターバックは守備の要。その選手をサイドにうまく引っ張り出し、揺さぶりをかけることが戦いの鍵だった。そして、いつも通り自分たちの試合運びができた。来年は結果も内容もさらに良い2連勝で優勝したい」
■ジャカルタ2桁得点 ソフトボール
ジンバランのポリテクニック・ヌグリ・バリ・レッドソックス球場で3都市の総当たり戦を行い、ジャカルタが8年連続の優勝を飾った。
第1試合はジャカルタとスラバヤが対戦し、ジャカルタが3点差を逆転し10―5で勝利、第2試合はジャカルタがバリを14―1で破った。第3試合のバリとスラバヤの試合は6―2でスラバヤが勝利した。
ジャカルタの加納照彦監督は「劣勢に立ってもそれぞれが自分の役割を果たし、つなぐ意識を持っていれば勝てると思っていた。来年も優勝を狙いたい」と語った。
■ジャカルタ14連覇 テニス
ヌサドゥアのニッコーリゾートスパ内のテニスコートで行われた。
選手層の厚いジャカルタがことしも12勝で優勝し、14連覇を果たした。
ジャカルタの竹野昇平代表は「ジャカルタの男子が熱心に練習や大会に参加する姿勢を持っていることが、安定した試合運びにつながっていると思う」と感想を話した。
バリでペアを組みMVPに輝いた平野智明、尚美夫妻は「普段から考えていることがお互い伝わる仲だし、気を使うこともなく緊張しなかったことが良かったのだと思う」と振り返った。
■プレッシャー下7連覇 バドミントン
デンパサールのチャハヤスポーツクラブで、ジャカルタとバリ両チームのメンバーが試合を行い、ジャカルタが6勝2敗で優勝に輝いた。スラバヤは不参加だった。
今回で7連覇を果たしたジャカルタの高田直宏部長は「スラバヤの皆さんが来れなくて残念。今回で7連覇を達成したが、楽に勝てるわけではない。バリのチームには若いメンバーもいてとても上手だった。毎年プレッシャーはあるが、次も勝てるように1年間頑張りたい」と話した。(山本康行、平野慧、写真も)