建材展開幕、550社出展 ICEでインドビルテック

 国内最大の建材展「インドネシア・ビルディング・テクノロジー・エキスポ2016」が25日、バンテン州南タンゲランのブミ・スルポン・ダマイ(BSD)のインドネシア・コンベンション・エキシビション(ICE)で開幕した。

 2003年から始まった同展示会はことしで14回目。昨年までは中央ジャカルタのジャカルタ・コンベンションセンター(JCC)で開催したが、今回はICEで初開催。ホール1〜10(約5万平方メートル)を会場に約550社が出展した。
 出展企業のうち、地場企業は292社、そのほか日本や中国など20カ国の外資企業も会場にずらりと展示ブースを出している。外資企業のなかでは中国が160社と一番多く、次いでイタリアが16社。
 昨年、一昨年に続き3度目の出展となったのは吉野石膏(本社・東京都千代田区)。
 建材に使われているホルムアルデヒドなどシックハウス症候群を引き起こす化学物質を吸収分解する石こうボードや、同じ厚さでコンクリートの壁と同じ強度の石こうボードなどを来場者に紹介。来場者がハンマーで石こうボードをたたき、強度を実感する体験コーナーも好評だ。
 インドネシア駐在事務所の中阪安義所長は「この国の住宅の壁はブロックやモルタルで作られ、室内の音が壁に伝わり隣の部屋まで響くことが多い」と特徴を述べ「私たちはその代わりに石膏ボードの取り付けを勧めている」と説明した。日系企業からはほかにも三和シヤッター工業やTOTOなども出展している。
 会場へは、中央ジャカルタのブンカルノ競技場東駐車場や南ジャカルタのモール「クニンガンシティ」、などジャカルタから無料のシャトルバスも毎日運行している。
 29日まで。イベントの詳細はウェブ(indobuildtech.com)で。(山本康行、写真も)

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