あっという間に ルアル・バタン強制撤去

 北ジャカルタ区プンジャリンガン郡ルアル・バタン村で11日朝始まった強制撤去は、あれよあれよと言う間に始まり、あっという間に作業が終わった。何が起きたのか、写真で振り返る。
 海洋博物館前のパサールイカン通り。元々は住宅や商店が立ち並んでいたが、前日には自主撤去が始まっていた(2)。とはいうものの建物自体は並んでいた。だが、昼ごろには完璧と言えるほど更地になっていた(1)。
 スンダクラパ港沿いのパサールイカン地区には、海上にせり出して違法住宅が建てられていた(4)。このわずか50分後には重機が次々と住宅を解体(3)。手前左側に残る住宅も、夕方には海の藻くずに。
 漁師町でもあるこの地区には、漁師らが所有する小舟がロープで係留されている(6)。手漕ぎの小さい船が大半だが、その小舟の上にこの日は朝から家財道具が次々運び込まれた(5)。
 午後にはもうルアル・バタンの大半が取り壊されて更地になった。作業を不安そうに見つめる住民たちの姿があった(7)。
 警察官らは朝、ヘルメットに盾を持ち、不法住宅地域に突入した(9)。警察官との衝突も各地で発生、海に落ちた住民を別の住民たちが助けていた(8)。
 ジャカルタ特別州の強制撤去はことしに入ってこれまで、カリジョド、その西側の高架下で相次いで行われてきた。いずれも現場で見てきたが、今回の撤去作業の手際の良さには驚かされた。今後も州が強制撤去する、と宣言したら、もう反対の声が上がることはないだろう。(山本康行、写真も)

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