バスターミナル再生へ 首都南郊デポック 商業と複合ビルも
西ジャワ州デポックのマルゴンダ通り沿いにある「デポックバスターミナル」は今月から、大規模な改装工事に入る。不動産開発アンディカ・インべスタ社が建設を担いターミナルを拡大、周辺の国鉄駅と連結させる。敷地内には商業施設も建設予定だ。ターミナル拡張は今月に着工、来年2月の完成を目指す。
アンディカよると、新たなターミナルは現存の敷地を含め広さ2・6ヘクタールとなる計画で、1兆3千億ルピアを投じて拡張工事や敷地内の開発を進めていく。同社広報担当のムタキン氏は「建設や開発に関する許可をすでに得ている。すぐにでも建設を進め、1年後の完成を目指したい」と話している。
拡張されるターミナルは500メートルほど西に位置する国鉄(KAI)のデポックバル駅と連結する。連絡通路とエスカレーターを設置し、バスやアンコット(乗り合いミニバス)、電車など公共交通機関利用者のアクセスをよりスムーズにする。
2・6ヘクタールの敷地内には、ホテルとアパートの30階建て複合ビルを建設し、2018年の完成を目指す。商業エリアも設ける予定。
デポックターミナルは現在、南ジャカルタ・ブロックM行きの公共バス「コパジャ」をはじめ、バンテン州のスカルノハッタ国際空港や西ジャワ州スカブミ県行き長距離バスなどさまざまな目的地の公共交通機関が集う中心地。デポック市運輸局も、26年までに市内に循環バス3路線を新設する計画で、主要停留所の一つに選んでいる。
今回の大規模な投資による新ターミナルと複合ビル、商業エリアの建設が、デポックの新しい街づくりへのスタート地点になりそうだ。(山本康行、写真も)