ジャワの人は芸術が好き IkuZo!学園祭 日本語で演劇も

 日本語・漫画センター「IkuZo!」は5日、西ジャカルタのリッポー・モール・プリ内のアトリウムで毎年恒例の学園祭を開いた。絵描きや裁縫のワークショップ、ファッションショー、日本語の演劇などを披露。家族連れなど約100人が足を止め、子どもからお年寄りまで楽しんだ。

 「自分のスーパーヒーロー」をテーマに、生徒らは好きなキャラクターやオリジナルの絵を描き、日頃の成果を披露した。ワークショップでは、母親と一緒におぼつかない手でミシンで縫製し巾着を作ったり、手のひらに乗る大きさのクマのマスコットを少しずつ手で縫い合わせたりした。
 同校では昨年から、昼間に時間のある主婦向けに裁縫のクラスを設けた。学園祭では作成した服のファッションショーを開き、ムスリムファッションやドレスなどを紹介した。
 学生は日本語で劇を披露。生徒が作った台本で、日本語の漢字の勉強につまづいた女の子アリスが、さまざまな世界を巡りながら成長するストーリー。日本語を勉強する中で漢字が難しいことから、あきらめずに勉強しようという思いを込めて作ったという。
 悪役・ハートの女王役を演じきったミシェル・エンジェリンさん(15)は「今日はわくわく、どきどきした。いつも一緒に勉強するだけの仲間と、演劇を通じて互いをよく知り仲良くなれた。何度も練習を重ね、セリフも上手く言えるようになった。本番はとても楽しかった」と振り返った。 福田健太郎校長は「ジャワの人は芸術が好き。中高生だけでなく幼い子どもも多く、勉強以外の習い事として絵描きは始めるのに敷居が低く人気があるのかもしれない」と話した。
 同校は日本語や漫画を教える学習塾で、日本語クラスに約100人、漫画クラスに約200人が通う。8月には西ジャカルタ区チュンカレンに6校目を開校する。(毛利春香、写真も)

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