スナヤン・スクエア開発完了 高級ホテル・フェアモントがオープン

 20カ国以上で展開する高級ホテル、フェアモント・ホテル&リゾートが21日、南ジャカルタのスナヤン・スクウェア内にグランドオープンした。日本の建設技術を結集した五つ星ホテルの完成で、1990年代から進められてきた同地区の開発計画は完了した。

 同ホテルはショッピングモールのプラザ・スナヤンなどに隣接。立地の良さと安心感あるサービスで、ビジネス利用客などの集客を狙う。ホテルは中長期滞在者向けの部屋が108室、寝室、リビングなど広々としたホテル向けの380室を用意。スパやフィットネスセンターのほかに、各国の料理を楽しめるバー・レストランがある。
 同日オープニングセレモニーがあり、フェアモントホテルの総支配人カルロス・モンテルド氏、鹿島建設の現地関連会社スナヤン・トリカルヤ・スンパナ(STS)、鹿島オーバーシーズ・アジア(KOA)など関係者、各国大使らが出席。同日午後からホテルの利用が始まった。
 KOAの橋本雅夫副社長が「長年の開発のなか、アジア通貨危機などを乗り越えてこれたのは、たくさんの協力があったから」と事業者らの健闘をたたえ、「建物は充実したサービスを伴ってこそ輝くだろう」と語った。
 STSの大石修一社長は、ホテルを「日本ならではの隅々まで行き届いた美しさがある」と評価。出入り口を各所に作り、渋滞を意識して乗り入れしやすく設計した。
 ホテルを運営するフェアモント・ラッフルズ・ホテルズ・インターナショナルは、インドネシア初進出。鹿島はプラザ・スナヤン開業時の1996年4月から40年間のBOT(建設・運営・譲渡)をインドネシア政府と契約し、ホテル建設は約2年の歳月を費やした。
 スナヤン・スクエアにはプラザ・スナヤン(96年完成)、高級賃貸マンションのアパートメント・プラザ・スナヤンA・B棟(98年)、オフィスビルのセントラル・スナヤン1〜3(97、08、10年)、アパートメント・プラザ・スナヤンC・D棟(12年)が造られ、同ホテルのオープンで約20年にわたる同地区の開発計画は完了した。(西村百合恵、写真も)

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