仕事の大変さ学んだ 職場体験を生徒が発表 JJS中学部2年
ジャカルタ日本人学校(JJS)は16日、中学部2年生92人が参加した職場体験(11月11、12日の両日)の成果報告会を同校中学部体育館で開いた。職場体験先の企業14社の関係者や保護者と中学部1年生の生徒らが出席し、発表に聞き入った。
生徒は2日間で体験した内容、苦労した点や心に残った経験などを発表。最後に一人ずつ「あきらめないで努力する」「責任感をもつ」「人とのコミュニケーションを大切にする」「日々の勉強が重要」など、思い思いに決意を語った。
ローソンで品出しや接客を体験した中学部2年2組の畑山海翔さん(14)は、客として利用するときには気づかなかった、店内での細やかな気配りや気遣いに初めて気づいたという。将来の夢は水泳選手か映画のスタントマン。「他の人のために自分からどう行動するのかが大切だと学んだ」と話した。
パナソニック社で職場体験をした2年1組の佐久間風雅さん(14)は、家庭用パン焼き器「ホームベーカリー」の製造過程を工場で見学したり、実際にパンを焼いて商品のCMを作ったりした。将来の夢は金融関係の仕事に就くことだという。「最初は関係ない職種だと思っていたが、実際に体験すると楽しかった。将来の夢に向かって頑張ろうという気持ちになれた」と話した。
齋藤稔校長は「将来何になりたいかが決まっていなくても、職場体験を通じて選択肢がたくさんあると知り、夢がふくらんだと思う」と話した。
JJSでは生徒が将来について考え、視野を広げるきっかけになればと、各企業の協力を得て職場体験を毎年実施している。(毛利春香、写真も)