闘争民主、重苦しい勝利 10政党、連立不可避

 総選挙は9日投開票され、国会議員選挙で闘争民主党(PDIP)が得票率19%程度で第一党を奪回する勢い。しかし、目標の27%に届かず重苦しい勝利となった。全国の12政党のうち10党が国会議席を得たが、選挙前の多党分立を維持した「団子状態」が続く。
 開票速報によるとPDIP、ゴルカル党、グリンドラ党が3強、民主党と民族覚醒党(PKB)が二番手集団を形成し、残り5党が5〜8%のなかに固まる。PDIPが大統領候補擁立要件(得票率25%もしくは議席20%)を単独で満たせるか不透明で、今後の連合の可能性が無数にあり、大統領選まで流動的な展開が予想される。10月に誕生する新政権は最大政党でも議席率20%程度になる「小粒10党議会」の中で多数派を形成する必要があり、6党連合で極めて不安定だったユドヨノ政権2期と同じ轍を踏みうる可能性がある。
 3週間のキャンペーン期間前に大統領候補宣言したジョコウィ・ジャカルタ特別州知事の人気がPDIPの得票力に及ぼす影響に注目が集まったが、得票率はPDIPが選挙前に掲げた目標の27%を下回った。ただ2009年総選挙の民主党20.85%と同水準でもあり、ジョコウィ氏自身の人気は変わらない。ジョコウィ氏を中心にしたまま、今後の連合協議が始まりそうだ。ただPDIPが発揮できる影響力には一定の限界も出てきそうで、注視が必要だ。
 ジョコウィ氏は同日夜、民放「メトロTV」のトーク番組に出演し今後の副大統領候補選択と連立協議について「大臣を分け合うのは好きではない」とけん制。「すべての党に開かれている。これから会って決めたい」。番組は副大統領候補にしばしば取り沙汰されるカラ前副大統領(ゴルカル党)に加え、2番手集団の副大統領候補のダフラン国営企業相(民主党)、アホック副知事(グリンドラ党)の2人も出演させた。放送局は国民民主党(ナスデム)のスルヤ党首が保有している。

■小政党も要石になれる
 「政党は連立するしかない」とインドネシア科学院(LIPI)のシャムスディン・ハリス上級研究員が話した。
 開票速報で25%の得票率を超える政党がないということで、どこも大統領候補と副大統領候補を1政党で擁立できないから連立しなければならない。三強のPDIP、ゴルカル党、グリンドラ党はどの政党と連立するかはまだ予測できないが、容易に達成できる。例えば、PDIPの順位を見れば、どの政党と連立しても立場的に強いので、最も影響力を発揮できる。
 連立の場合「10%以内の得票率の小政党でもキーストーン(要石)になって大政党をアシストできる」とシャムスディン研究員は予測した。(吉田拓史、デワンダル・アリョ・テジョ)

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