首都で新年祝う ジョコウィ知事歌う
ジャカルタの中心部で31日夜、新年を祝うジャカルタ・ナイト・フェスティバル(JNF)が開かれた。ジョコウィ州政になってから2年目のイベント。スディルマン、タムリンの両通りを歩行者天国にし、独立記念塔(モナス)広場付近まで、カキリマ(移動式屋台)と数万人の市民で埋め尽くされた。コンサートの特設ステージも12カ所に設置され、ロックバンドや民族音楽団による演奏などが人々の目を引いた。
ホテル・インドネシア(HI)前ロータリーのメインステージ周辺は身動きがとれないほど。プロジェクターを使い、マンダリンホテルの壁面に新年までのカウントダウンが表示された。午後11時半過ぎには、ジョコウィ州知事が到着。国民的歌手のロマ・イラマ氏とともに歌った。午前0時には一斉に花火が打ち上げられた。
西ジャワ州ブカシ県から娘、孫と一緒にやってきたダルニアティさんは、ジョコウィ氏を一目見たかったという。「人が多くて見ることができなかったけど、家族と新年を迎えられたのでうれしい」と話した。
運送業のウヌさんは、仕事終わりに友人とロータリーで新年を祝った。「今日は大勢で祝うことができて幸せだ」と笑顔を見せた。(山本康行)
■バリは雨で閑散
大晦日の晩、いつもは観光客や地元の若者らでごった返すバリのクタビーチ。しかし午後からの雨で思ったより人は少ない。カウントダウンが始まるかなり前から雨は激しさを増し、多くの人々がビーチから去っていった。
一方、デンパサールでは、例年は花火で遊ぶ子どもたちで活気付く裏通りがひっそりとしていた。雨に加え、今年は花火の禁止が徹底されたためだ。道端の東屋では近所の人たちが飲み食いをしていたが、こちらもしんみりした雰囲気。「雨だし、花火もないから、家族と車でどこかへ出掛けたり、ホテルに泊まったりした人もいるね」と彼らの一人が話した。 (北井香織)