東南アジア最大拠点へ モーターショーが開幕

 国内最大の自動車の祭典「第21回インドネシア国際モーターショー(IIMS)が19日、中央ジャカルタ・クマヨランのジャカルタ国際展示場(JIExpo)で開幕した。会期は29日までの11日間。ルピア安や金利上昇で逆風が吹く中、今年の国内自動車販売は依然史上最高のペースで推移しており、主催のインドネシア自動車工業会(ガイキンド)は、東南アジア最大の自動車製造拠点を目指す方針を表明。IIMSを一層の産業発展の起爆剤としたい考えだ。 
 「スマート・ビークル・モビリティー」をテーマに36の自動車メーカー・販売代理店や関連企業など計340社が出展。同日午後には各メーカーが自社ブースの紹介や新車の発表などを行った。
 低燃費・低価格車への優遇税制「低価格グリーン・カー(LCGC)プログラム」では、すでに適用車を発売したダイハツ、トヨタ、申請を進めているホンダ、日産のほか、スズキも適用想定モデルを発表。新たな需要開拓に向けた動きが活発化している。
 同日午前の開幕式には、ブディオノ副大統領のほか、ヒダヤット工業相やマンギンダアン運輸相などの閣僚、アホック・ジャカルタ特別州副知事、鹿取克章駐インドネシア日本大使、自動車メーカー各社の幹部らが出席した。
 ジョニー・ダルマワン実行委員長は昨年の国内生産台数が前年比27%増で初の100万台を超えたことや同年の販売台数が東南アジア諸国連合(ASEAN)全体の32%を占めたことなどを挙げ、東南アジア最大の拠点を目指す目標を説明。モーターショーは自動車を展示するだけでなく、世界にインドネシアの自動車産業をアピールする場でもあると強調した。
 副大統領は「自動車産業は経済の屋台骨で重要な雇用創出の場だ」と話し、販売だけに注力するのでなく、国内の技術水準向上にも一層取り組んでいく必要性を訴えた。
 会期中には、自動車関連のシンポジウムなども開かれる。開場時間と入場料は、月〜木曜日が午前11時〜午後9時(4万ルピア)、金〜日曜日が午前10時〜午後9時(6万ルピア)。(上野太郎、写真も)

経済 の最新記事

関連記事

本日の紙面

JJC

人気連載

天皇皇后両陛下インドネシアご訪問NEW

ぶらり  インドネシアNEW

有料版PDFNEW

「探訪」

トップ インタビュー

モナスにそよぐ風

今日は心の日曜日

インドネシア人記者の目

HALO-HALOフィリピン

別刷り特集

忘れ得ぬ人々

スナン・スナン

お知らせ

JJC理事会

修郎先生の事件簿

これで納得税務相談

不思議インドネシア

おすすめ観光情報

為替経済Weekly