花博で自然の美を体感 街歩き、B級グルメも 台湾・台中市

 温暖な気候に恵まれた台湾中部の都市、台中市で、国際的な花と緑のイベント「台中フローラ世界博覧会(花博)」が4月24日まで開催されている。自然が生み出す美や環境に優しい生き方を体感しながら、古い街並みとおしゃれなスポットが混在する街の魅力に触れた。
 合計60ヘクタールを超える広大な博覧会会場は、「外埔」「后里馬場・森林」「豊原」の3地区に分かれ、各会場で個性的な展示や景色を楽しめる。
 台湾といえばコチョウラン。后里馬場会場の「花舞館」には100種類以上のランが咲き誇り、大きく開いたピンクのしま模様の花びらが特徴の新種「フォーピース」などが目を引く。
 ずらっと並んだ小瓶をのぞくと、青々としたコチョウランの苗たちが。さまざまな品種のコチョウランを安定的に生産するため、現在では温度や湿度をコントロールできる瓶の中で苗を栽培し、2年以上かけて立派な花に育てている。これらの育成技術の結集をイメージした雲のような巨大オブジェには、数千束のランを使用。1時間置きにライトアップされ、多彩な表情を見せる。
 后里森林会場では自然との共生に向き合える。近くで希少動物「タイワンヤマネコ」の生息が確認されたことから、会場の場所を変更した経緯があり、「発現館」にはヤマネコの剥製や生態の不思議を学べるコーナーもある。「持続可能なガーデン」には、自然の建材を使った「100年耐えられる家」があり、敷地内にはさまざまな自然の木や植物も。担当者の呉威龍さんに教えられてハーブの葉をこすってみると、自然の優しい香りに包まれた。「ハーブはオイルのもとになるし、防虫効果がある。自然を知れば、平和に生活できる方法がたくさんあると気付けるはず」と呉さん。
 珍しい植物に触れ、新しい園芸技術を体感できるのが外埔会場の「スマート農業館」。ビニールハウス内の温度や湿度をタブレット端末で管理し、センサーが異常な数値を検知すると知らせてくれるシステムなどが紹介され、新時代の農業の知恵が垣間見られる。
 博覧会を一回りしたら、台中散策に繰り出そう。市内には日本統治時代の建造物が多く残り、台中駅の隣には赤れんがの旧台中駅舎がたたずみ、当時の風情を感じさせる。古い建物をリノベーションした一例が、公務員宿舎だった場所を改築した商業施設「審計新村」。おしゃれな店やカフェが軒を連ね、雑貨店「ONE SHOE」には、日本の布地素材を使った色とりどりの靴が並び、物欲をくすぐる。
 台湾の楽しみは夜市。若者に人気の「一中街夜市」にはB級グルメの屋台がひしめく。好みの具材を挟んで食べる「烙餅(ラオビン)」は、お好み焼きのような食感。行き交う人にもまれながら、台中の熱気を満喫した夜だった。
 メモ 台北市から台中花博の后里、外埔会場へは高速鉄道苗栗駅または台中駅で台湾鉄道に乗り換えて后里駅下車。豊原会場へは台湾鉄道豊原駅下車。各駅からシャトルバスが出ている。(記事・写真は時事)

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