じゃかるた新聞題字 2010年3月11日(木)のトップ記事全文

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ドゥルマティン射殺

バリ島爆弾テロの大物

豪市民の不信感払拭

豪州で大統領が発表


 豪州訪問中のユドヨノ大統領は十日、豪州国会で開かれたケビン・ラッド首相との昼食会で、九日のバンテン州南タンゲラン市パムランで対テロ特殊部隊が射殺したテロリストの中に、二〇〇二年のバリ爆弾テロ事件の主犯として指名手配していたインドネシア人、ドゥルマティン容疑者(三九)が含まれていたと明らかにした。豪州人観光客八十八人ら死者二百二人の犠牲者を出したバリ爆弾テロや二〇〇五年の豪州大使館爆弾テロ事件は豪州市民の記憶に新しい。両国民の不信感の根源にあったテロ対策の成果を首都キャンベラで大統領があえて公表したもので、ラッド首相は「テロ撲滅に著しい成果」とこれを絶賛した。
 バンバン・ヘンダルソ・ダヌリ国家警察長官は十日、記者会見し、「ドゥルマティン容疑者の母親のDNAと照合した結果、射殺した三人の一人はドゥルマティン容疑者であると判明し、十日午前十時、ユドヨノ大統領とブディオノ副大統領に報告した」と語った。
 バンバン長官は「ドゥルマティン容疑者は、二〇〇二年のバリ島爆弾テロ事件の爆弾をアリ・イムロン死刑囚(二〇〇八年に処刑)とともに製造した」と指摘。「マレーシア人の爆弾専門家、故アザハリ容疑者(二〇〇五年に潜伏先で射殺)より爆弾を製造する能力が高く、遠隔操作で爆弾を爆破させる特殊な技術を持っていた。フィリピン、豪州、米国が指名手配していた」と語り、バリ島とジャカルタを舞台に起きた一連のテロの背景にいた大物テロリストであることを強調。
 九日のタンゲランでの摘発では、ドゥルマティン容疑者のほか、護衛を務めていたリドワン、ハサヌル両容疑者を射殺。シャイフル・シレガル容疑者も被弾したが、一命を取り留め搬送先の病院で治療を受けている。
 ドゥルマティン容疑者らが隠れ家として使っていたタンゲランのファウジ医師(指名手配中)の家からは、爆弾に使用するリモコン、爆弾製造方法を説明する書類五枚、拳銃二丁、銃弾のほか、東ジャカルタの入管事務所が発給したパスポート、住民登録証(KTP)、フィリピンの通貨ペソの両替証明書を押収した。
 ほかにもノート型パソコン、ビデオカメラ、携帯電話二台、アチェで購入した携帯電話のSIMカードなども見つかり、警察は通信記録からドゥルマティン容疑者と連絡を取り合っていた人物を割り出す方針。首都圏でテロ組織に関与した疑いのある七人を逮捕し、事情聴取を進めている。

■アチェに軍事訓練基地

 バンバン国家警察長官は、先月から今月にかけて実施したテロ組織掃討作戦の経緯を説明した。ドゥルマティン容疑者はフィリピン南部のミンダナオ島からインドネシアへ戻り、アチェに新たな軍事訓練基地を造る計画を立案。ジャカルタからテロ組織のメンバーや武器を送り込んでいた。
 二月十七日、アチェ市民から得た情報をもとに、アチェ州アチェブサールの山間部でテロ組織が軍事訓練を開始したことを確認し、現場へ対テロ特殊部隊と機動隊を投入。二十二日、銃撃戦が発生し、特殊部隊と機動隊員の計三人、テロ組織のメンバー三人が死亡した。
 今月十日までにアチェで二十一人を逮捕。このうち、バンテン州パンデグラン出身のサプタ容疑者は、フィリピンのミンダナオで軍事訓練を受け、二〇〇四年の豪州大使館爆弾テロにも関与したとされる。
 バンテン出身者はほかにも二人、ジャカルタ四人、デポックなど西ジャワ三人、カリマンタンや中部ジャワなどの出身者もいた。
 アチェ出身は六人いたが、独立派武装組織・自由アチェ運動(GAM)の元メンバーはいなかった。アチェブサールの地元の若者、ユディ・ズルファフリ容疑者が、各地から集まったメンバーたちを山間部の潜伏場所へ案内したとみられる。逮捕者二十一人はすべてジャカルタへ移送している。
 アチェ州内で押収した武器は、アチェブサールでライフル九丁、ビルンで二丁、ピディで四丁、銃弾一万数千個、ノートパソコン、迷彩服などで、大規模な捜査が行われた。
「1000万ドルの報奨金」と書かれたドゥルマティン容疑者の指名手配写真を誇らしげに掲げるバンバン国家警察長官
「1000万ドルの報奨金」と書かれたドゥルマティン容疑者の指名手配写真を誇らしげに掲げるバンバン国家警察長官







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