西ジャワ州プルワカルタ県とカラワン県にまたがる工業団地の日系企業十八社で構成されるコタ・ブキット・インダ(KBI)ジャパンクラブは二十一日、近隣の小学校八校の児童約二千人に、鉛筆やペン、練習帳などの学用品をプレゼントする地域貢献活動を行った。二〇〇二年から続けてきた恒例の行事で、今回で十四回目。参加した日本人駐在員ら二十二人は、子どもたちに学用品の袋を手渡し、「スラマット・ブラジャール」(頑張って勉強してくださいね)と呼び掛けて交流を深めた。
地域貢献活動は毎年二回行われており、これまで学用品のほかスポーツ用品や黒板などの贈呈を続けてきた。寄付する品は毎回、学校側と相談して決められる。
この日、参加者二十二人は八グループに分かれ、八校を訪問。チグラム第一小学校では、校庭に集まった児童百八十人が歓迎の歌と手拍子で代表団を迎えた。
参加者を代表をしてあいさつしたTSテック・インドネシア社の津坂鉄也部長は、子ども一人一人に声を掛け学用品を手渡した。「学用品が未来を創る子どもたちの元気の素になってほしい」。今回が三度目の参加。老朽化していた校舎の修復も進み、目に見える変化にも喜んだ。
贈呈式を終えた後、参加者らはKBI工業団地が運営する私立トゥナス・ブキット・インダ学校(教師数二十五人、生徒数百九十五人)を見学した。同校は一九九九年、工業団地の従業員家族や周辺住民に「良質な教育を提供すること」を目的に設立され、教育省の定める教科課程に加え、そろばん、日本語、ガーデニング、空手などの授業も行われている。
「この人たちは新しい先生ですか」。突然の訪問者への子どもからの質問に、参加者は思わず笑みを浮かべた。サンワムセン・インドネシア社の山下義宏社長は同校の先生に「人への優しさを忘れない子どもを育ててほしい」とメッセージを贈った。
チカンペック行き高速道の約七十キロ地点に展開するKBI工業団地は、インドネシア経済を支える工業団地の一つで、日系企業の生産拠点でもある。
「高品質で安価な商品の生産を維持できる背景には、インドネシア人従業員の協力が常にある」と津坂さんは語る。
「お金を渡すのではなく、今何が必要とされているのかをこれからも協議し、意義のある寄付を続けたい」。山下さんのほか、この日、赴任後初めて活動に参加したNSSインドネシア社の松村進副社長、ユニバンス・インドネシア社の竹内将明プラントマネジャーも、活動終了後に行われた反省会で口をそろえた。
九月十日には、八校の六年生代表五十四人が日産と日野自動車の工場を訪れる社会見学が行われる。
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工業団地近隣の小学校で、小学1年生の児童に学用品を手渡す津坂さん
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