じゃかるた新聞題字 2010年8月31日(火)のトップ記事全文

ホーム | この一週間の紙面

2度目の噴火で溶岩流出

2000メートル上空へ黒煙

カロ県の避難民1万2千人

シナブン火山


 シナブン山は、北スマトラ州の観光地として知られるトバ湖の北三十キロにそびえる富士山そっくりの美しい火山。
 頂上の噴火口の形が馬蹄形で、山頂は富士山より広く見える。
 ジャカルタのメトロテレビが現地から伝えた映像によると、爆発の規模は前日より大きく、もくもくと上昇する黒煙は二筋に分かれ、晴れ上がった空に向かって勢いよく伸びた。
 シナブン山から東南に約十キロ離れたところにカロ県の村が点在しており、住民約一万二千人が隣村の公共施設に避難し、炊き出しの支援を受けている。
 半径約十キロ付近まで火山灰が広がり、村人の中にはぜんそくの症状や気分が悪くなる人が多く、北スマトラ州はテントや食料、マスクを配布している。

■最も危険「アワス」継続

 火山地質災害対策局は二十九日に発令した四段階の警戒レベルで最高の「アワス」(避難開始)を三十日も維持している。「アワス」は、主噴火の前触れである水蒸気や火山灰を含む噴火が始まった状態で、一定の期間を置いて主噴火が予想される状況。
 シナブン山は、火山噴火でできたカルデラ湖であるトバ湖の北に位置する活火山。インドネシアでは、西暦一六〇〇年以降に噴火している火山をタイプA、噴火していない火山をタイプBとおおざっぱに分けており、シナブン山はBとされ、地震計も配置されず、火山の専門家からも「ノーマーク」だった。
 オランダ領時代の一九一二年に小規模な噴火の兆候があり、水蒸気や硫化水素などのガスが噴出した記録があるが、最後の大噴火は約四百年前とされる。
 同じ活火山の富士山の最後の噴火は宝永大噴火の一七〇七年。シナブン山は富士山より、長く活発な活動をしていなかったが、今回、四世紀ぶりに大噴火したことになる。
 一九七〇年代から日イ両政府はトバ湖の水を利用した発電所を建設。一九八二年からアルミ精錬のアサハン・プロジェクトを稼働している。
 井口正人・京都大火山活動研究センター准教授の話 インドネシアには数多くの火山があるためすべての火山を監視するのは困難。シナブン山は長い間、噴火していなかったため、火山地質災害対策局は火山性地震の計測器を設置していなかった。過去数百年の間、噴火していなくても、突然噴火の予兆が現れることがある。インドネシアと同じ火山国の日本では、約一万年以内に噴火したことのある火山は活火山に指定し、人々に対する警戒を緩めない。
 今回の噴火の規模は決して大きくないが、一九九一年に約六百年ぶりに噴火したフィリピンのピナツボ火山のように長い間噴火していなかった火山が噴火すると、大きな規模になることがある。火山活動は一カ月以上かけて、徐々に活発になることもあるので、引き続き警戒する必要がある。
もくもくと黒煙が上がるシナブン山。噴煙を吸い込み、健康被害を訴える住民が多い=アンタラ通信
もくもくと黒煙が上がるシナブン山。噴煙を吸い込み、健康被害を訴える住民が多い=アンタラ通信







会員ページでは、
すべての記事を全文
読むことができます

>>会員ページご案内

主要ニュース見出し
ユドヨノ大統領に収監延期を要請
プレイボーイ編集長
新聞評議会
市民団体法を改正へ
宗教対立の暴力に対処
国会と閣僚が協議
タウフィック銀メダル
「目標はアジア大会」
バド世界選手権
ごみ処理場計画が難航
補償額で自治体対立
タンゲラン県チアンギル
エネルギー相に暴行疑惑
党幹部は火消しに走る
ファウジ州知事「家族呼ばないで」
レバラン後の首都流入を警戒
石油タンカー炎上
原油が海に流出
マドゥラ島東沖
レバラン前に偽札横行
色、手触り、透かしに注意
1万ルピアの少額紙幣も
レバランの心込めたあいさつ
SMSでなくカードを
郵便局が無料配布
増便枠を取り合い
レバラン帰省で航空各社
400便を追加で運航へ
バリ島ウブドの交番を訪問
青山学院大の学生21人
「日本人のけんか仲裁も」
救命救助隊が保護
米国人登山者

東ジャワのスメル山
6人を殺害か
過去10年間に
中部ジャワ連続殺人事件
コンサート後に乱闘
バリ北部
民家やオートバイ破壊
日本の学生に海外志向を
初代会長にオットさん
亜大同窓会が初会合
フラッシュ・ニュース











ホーム | この一週間の紙面
 Copyright © PT. BINA KOMUNIKA ASIATAMA, BYSCH
 All Rights Reserved.