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2002年4月29日(月) 第1038号 主要ニュース全文
きょう東ティモール訪問 シャナナ氏と会談
 自衛隊を視察、激励
「ようこそバリ島へ」 日本人観光客も復活
 小泉さん滞在を歓迎
構造改革で意気投合 小泉首相と越大統領
マルク紛争再燃か 覆面集団、村を襲撃
 キリスト教徒12人死亡
マリオノ氏に勲4等瑞宝章 戦前から日イ交流に貢献
由美子バレエ教室の発表会
スティヨソ知事の責任報告を承認
ガスボンベ爆発 高校生2人死亡
実行犯2人を逮捕 ナマズ像破壊事件
汚職容疑の国会議長、大統領と懇談
前駐英大使の息子がヘロイン所持で逮捕
 外交特権で釈放、帰国
【みんなの空間】 海龍のサンゴ礁の海
 (3)褐色藻の多大な役割 エネルギーの8割依存
フラッシュ・ニュース


きょう東ティモール訪問 シャナナ氏と会談
 自衛隊を視察、激励

 小泉純一郎首相は二十八日夜、東ティモールを訪問するため、ベトナムのハノイからバリ島のデンパサールに到着した。二十九日朝、東ティモールの首都ディリに向かい、五月二十日の独立式典で初代大統領に就任するシャナナ・グスマン氏と会談、国連平和維持活動(PKO)に参加している約六百八十人の自衛隊の前線を視察し、激励する。日本の首相の東ティモール訪問、バリ島での滞在は初めて。
 空港にはブンガラン・サラギ農相、バリ州のデワ・ブラタ知事、日本大使館側から堂道秀明・臨時代理大使、石田実スラバヤ総領事が出迎えた。
 小泉首相は二十七日、最初の訪問地ベトナムを訪れ、ファン・バン・カイ首相と会談したあとノン・ドク・マイン書記長と会談した。二十八日は、大統領府でチャン・ドク・ルオン大統領と会談したあと、特別機でデンパサール入りした。
 ディリ空港の滑走路が短く、特別機が降りられないため、国内線ムルパティ航空のチャーター便を利用して二十八日、東ティモールに向かう。
 中継基地とはいえ、日本の首相がバリ島に二泊するのは初めて。東京サミットを控えた一九八六年五月、当時大統領に就任したばかりのアキノ・フィリピン大統領を迎えて東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議が開かれ、その際、レーガン米大統領が、ヌサドゥア・ビーチのホテルを厳重警戒の下に置いて、首脳会談を開いたことがある。最近では中国首相がバリを訪問し、国際会議に出席している。
 デンパサールでの公式行事はないが、小泉首相に同行する随行員、報道陣、警備陣など約百人が宿泊するバリ・ヒルトンはむろん、日ごろ、バリ島が安全な観光地であることを世界に宣伝しているバリ州政府や観光業者は、小泉首相の二泊三日の非公式滞在を大歓迎している。

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「ようこそバリ島へ」 日本人観光客も復活
 小泉さん滞在を歓迎

 東南アジア・オセアニア歴訪の小泉首相の特別機は二十八日夜、ハノイを発ってデンパサール空港に到着した。首相はバリ警察が警戒する中、宿舎のバリ・ヒルトン・ホテルに入り、バリの海が一望できるVIPルームで休息をとった。
 大型連休が始まったばかりの、この日、バリ島を訪れた日本人観光客の数は、東京、大阪、福岡などから千人を超え、観光客数として、今年のピークとなった。
 昨年九月の米国のテロ事件で、観光客が激減したバリ島は、今年の二、三月になって、学生や若者の旅行者数が回復した。四月十六日、成田空港の平行滑走の運用開始に伴い、日本航空が成田−デンパサールの往復便を就航させたこともあり、昨年並みの旅行者が訪れるレベルまで復活。客室稼働率が九五%以上と、ほぼ満員のホテルも増えた。
 小泉首相の随行員の空港−ホテル間の送迎バス運行を担当したラマ・ツアーのイスカンダール巻子さんは「小泉首相をはじめとする多数の随行員の方々が、バリに二泊され、国際観光地の中でも安全な所なんだなとご理解いただけると幸いです」と語っている。

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構造改革で意気投合 小泉首相と越大統領

 
 小泉首相は二十八日午前、チャン・ドク・ルオン大統領と会談し、ベトナムの「ドイモイ」(刷新)について意見を交換した。小泉首相は「構造改革なくして成長なし」の小泉改革を説明し「私もミスター・ドイモイと呼ばれるように頑張る」と意気投合した。
 ハノイ訪問の初日の二十七日、小泉首相は、ファン・バン・カイ首相と会談、一月のシンガポール演説で提案した日本と東南アジア諸国連合(ASEAN)との「包括的経済連携構想」について説明した。
 カイ首相は小泉首相の説明に対し、全面支持を表明。同構想を実現するための環境整備の一環として、日越投資協定の早期締結を目指すことで一致した。日越投資協定は、日本企業のベトナム進出を促そうと、三月から第一回の本交渉が始まっている。
 この後、ノン・ドク・マイン書記長とも会談。自民党とベトナム共産党の政党間交流を発展させることで一致。小泉首相がマイン書記長に、今秋にも公式訪問するよう求めた。

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マルク紛争再燃か 覆面集団、村を襲撃
 キリスト教徒12人死亡

 マルク州の分離独立を訴えるグループの独立旗掲揚を契機に緊張が高まっている州都アンボンで二十八日未明、正体不明の集団がキリスト教徒の住むシリマウのソイヤ村を襲撃、八カ月と三歳の幼児を含む少なくとも十二人が死亡、十二人が負傷した。今年二月の和平合意後、最大規模の犠牲者が出たことで、キリスト教徒の市民の反発は避けられず、キリスト教徒とイスラム教徒間の「宗教抗争」の再燃が懸念されている。
 同日午前四時半ごろ、覆面姿の武装集団がソイヤ村を襲い、民家三十戸を破壊し、火を放った。暴徒は教会にも放火した。
 アンタラ通信によると、襲撃の最中、数個の爆弾が爆発した。午前九時半ごろ、別の地区でも、爆弾がさく裂したことが確認された。 
 武装集団は軍の武器を所持し、迷彩服姿だったとの情報もあるが、国軍スポークスマンは国軍の関与を否定している。
 前日の二十七日には、「南マルク共和国」の独立旗が再び風船に付けられ市内上空に上がった。これに抗議するイスラム教徒の市民約千人に、治安部隊が威嚇発砲し、一人が負傷した。
 この日、キリスト教徒地区では、イスラム教徒のデモに対抗する市民約千人が集まり、自動小銃で武装した治安部隊が同地区を封鎖する騒ぎがあった。
 地元紙の記者によると、キリスト教徒の住民は二十八日の襲撃を「イスラム教徒の仕業だ」と非難しており、アンボン市内は一触即発の空気が流れている。
 襲撃後、治安部隊が市内各所の道路を封鎖、市民は外出を避け、市内は閑散とした。治安当局は、夜間外出禁止令を三十日まで継続する方針だ。
 インドネシア大のタムリン・アマル講師は「今後、独立派がキリスト教徒の市民の支持を集めることが懸念される。分離独立運動が活発化すれば、国軍がアンボンにとどまる口実を与える」と語った。

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マリオノ氏に勲4等瑞宝章 戦前から日イ交流に貢献

 日本政府は二十九日発表の二〇〇二年春の叙勲で、日・イ間交流に貢献してきたマリオノ・ムルトディハルジョ氏(八一)=インドネシア日本研究協会相談役=に勲四等瑞宝章を授与する。
 マリオノ氏は一九二一年生まれ、三六年に十五歳で日本へ私費留学。開戦とともに日本軍の軍属の身分でジャワへ戻り、四三年に第一期の南方特別留学生を引率して日本に行き、留学生の日本定着を援助した。
 四九年に玉川学園を卒業、在日本インドネシア大使館の開設準備に関わった。六〇年代には、達者な日本語と人脈を生かし、対日賠償交渉や、インドネシア大使の補佐を務める。
 七四年、ジャパン・インドネシア・オイルの設立に携わり定年まで在職。元日本留学生会やインドネシア日本研究協会の活動を支援。九一年、インドネシア日本研究協会理事に就任。九五年、日本語教育を専門とする国際文化語学院を創立した。
 マリオノ氏は「恩」や「真心」「気概」といった現在の日本から失われつつある古き良き日本人の美徳を大切にしており、言語だけでなく、精神面でも日本への造詣が深い。日本からの来訪者を自宅に集め、家族的な雰囲気の食事会を開くことを今でも続けている。
 日本のインドネシア研究者も、貴重な体験談を聞くだけでなく、同氏を通じさまざまな知己を得ている。
 受賞の報を聞いたマリオノ氏は「感無量です。感謝の気持ちで胸がいっぱいで言葉にならない。家族や日本にいる友人と喜びを分かち合いたい。私がいたころの日本では『名誉も金もいらない』とよく言った。私は真面目にやることしかできない。今後も両国のために、行けるところまで頑張るだけです」と語った。
 現在は、進駐軍に勤務時代に出会った節子夫人とジャカルタ郊外の邸宅に暮らし、日本留学組の最長老として企業活動だけでなく、教育・人的交流の面でも活動している。

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由美子バレエ教室の発表会

 ボゴールで開いている由美子サントソさんのバレエ教室は二十八日、発表会を兼ねたチャリティー公演をタマン・イスマイル・マルズキ(TIM)で行った。由美子さんのバレエ教室に学ぶ幼児を中心にした約百十人のほか、日本のプロ・ダンサー六人が友情出演、「白鳥の湖」などを踊った。収益金はボゴールにある自閉症児能力開発センターに寄付される。

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スティヨソ知事の責任報告を承認

 ジャカルタ特別州議会は二十六日、スティヨソ知事の前年度予算に関する施政責任報告に対して採決、十一会派七十六票のうち、闘争民主党、開発統一党、軍・警察ら七会派五十七票が承認、十九票が拒否した。
 拒否は、国民信託党、月星党らイスラム系会派。アンチョール東海岸開発事業に絡む汚職事件、洪水対策、公営企業の再建などを問題視したが、疑惑を追及する強い姿勢は見せなかった。
 知事の任期は今年十月まで。報告承認で、続投の可能性も出てきたが、第一党の闘争民主党はロイ・ジャニス国会会派代表を擁立すると発表している。

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ガスボンベ爆発 高校生2人死亡

 二十七日午前六時半ごろ、南ジャカルタ・クバヨランラマの国立第四十七高校の校庭で、風船を膨らますガスボンベが爆発し、同校の生徒のイルファン・サトリア君(一七)らが死亡、一人が重傷を負った。 
 調べによると、イルファン君らは、この日開かれた同校の二十周年記念式典の準備で、ガスボンベを使用して風船を作成していた。
 爆発したガスボンベは、炭素カルシウムに水を加えてガスを発生させる旧式のもので、繰り返し使用した結果、ガスボンベが過熱、爆発したとみられる。

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実行犯2人を逮捕 ナマズ像破壊事件

 西ジャワ州ブカシで二十五日、ナマズの像が放火された事件を捜査しているブカシ警察は二十六日、ブカシ愛国者協会のダミン・サダ容疑者(三七)ら二人を逮捕した。ダミン容疑者は、一九九九年のブカシ県の新庁舎竣工式でデモ隊を指揮するなど、州や県の政策反対派として知られている。

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汚職容疑の国会議長、大統領と懇談

 食糧調達庁公金横領事件で公判中のアクバル・タンジュン国会議長は二十五日、大統領官邸で行われた海空参謀長就任式に出席した後、退席しようとしていたメガワティ大統領に駆け寄り、先月七日、業務上横領の容疑から逮捕されて以来、初めて直接言葉を交わした。話をしている間、その場にいた、大統領の夫のタウフィック・キマス氏がアクバル議長の肩をたたくなど、終始親密な雰囲気だった。
 その後、アクバル議長は大統領執務室で、大統領と二人のみで約二〇分間会談。執務室から退室してきたアクバル議長によると、韓国、北朝鮮、中国訪問の成功の祝辞を述べ、次期国軍司令官の候補者について尋ねた。
 進行中の裁判に関する話はあったのかとの記者団からの問いに、アクバル議長は「そのような話はまったくしていない」と否定した。

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前駐英大使の息子がヘロイン所持で逮捕
 外交特権で釈放、帰国

 二十四日付英日刊紙「イブニング・スタンダード」が報じたところによると、先月二十八日、ナナ・ストルスナ駐英・インドネシア大使(当時)の息子のハリス氏(二〇)が、大量のヘロインを所持していたとして、ロンドン市内のハックニー地区で逮捕されたが、外交官特権で釈放され、三月末で任期を終えたナナ氏とともに、十三日に帰国した。
 外務省は、個人的な問題として正式なコメントを発表しておらず、国家警察のエドワード・アリトナン報道局長も「事実確認は取れていない」と述べている。

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【みんなの空間】 海龍のサンゴ礁の海
 (3)褐色藻の多大な役割 エネルギーの8割依存

 前回、生きているサンゴは通常、白色でなく、薄茶色であるということを書いたが、なんで薄茶色なんだろうか?
 答えを先に言ってしまおう。サンゴの体の中に大量の「褐色藻」と呼ばれる藻が住み着いており、これがその名の通りの色なので、薄茶色に見えるのである。

■「共生」以上の関係

 サンゴと褐色藻の関係はいわゆる「共生」なのだが、なんだかそれ以上の関係のようにも思える。
 まず、サンゴは褐色藻が体内にいることでどんな利益を受けているのかと言うと、それは後述する通り、多大な利益であり、「褐色藻さまさま」なのである。
 日本の巨大製造業者と、系列でがんじがらめにされた下請業者の関係に似ている。なにせ、必要とするエネルギー(受注額?)の八割方を褐色藻(親会社?)から受け取っているのである。もちろん、自前でエネルギーを生産することも可能だし、やってはいるのだが、依存体制は強固であり、「親元こけたら皆こけた!」って、なり易いところなど、そっくりである。
 サンゴの本来の主食は、海中にいる動物プランクトンである。サンゴ虫は触手を伸ばしてこれらを捕獲するのであり、その様は、大きさこそ違うがイソギンチャクに似ている。これも実は当たり前で、サンゴとイソギンチャクは非常に近い親せき、言ってみれば、いとこぐらいの関係なのだから。 
 サンゴは褐色藻がきちんと働いてくれる限り、自前の生産活動を行わなくても、かなり長い間生存することが可能である。褐色藻はチンピラで、サンゴが大親分と思っていただいても良い。
 実は、以前書いたサンゴ礁が形成される三大条件って言うのは、この褐色藻の最適生存条件なのだ。
 ちょっと、おさらいしてみよう。三大条件とは(1)水温が一八・五℃以下にならないこと(2)水深が四十メートル以下の浅い海であること(3)水が透明であること−であった。

■光合成に必要な光

 勘の良い人は、もうお気付きだろう。三条件は温度と光に関係し、もっと極端に言えば、光にのみ関係しているのである。
 褐色藻は植物なので、光合成を行い、グリコーゲンを生産している。生産されたグリコーゲンのなんと九割を排出してしまうのだ。これがサンゴのエネルギー源となっているのだが、「光合成」がキーワード。いくら褐色藻があっても、光合成をしてくれなければ、サンゴにとっては何の意味もない。
 水は光を拡散させる。飲料水のようにきれいな水であったとしても、百メートルも通過させれば、熱帯のギンギラギンのあの太陽光でさえ、ろうそく一本相当の光量にまで減光してしまう。要は、海の中は暗いのである。ちなみに現代の原子力潜水艦の巡航深度である三百メートルは、完全な暗闇だそうだ。

■半端でない必要光量

 褐色藻が必要とする光の量は中途半端ではない。水槽でサンゴを飼育しようと試みる、そこまで大げさでなくても、海水魚の水槽に飾りで生きているサンゴを入れると、サンゴはせいぜい一カ月で死んでしまう。これは、通常の家庭用の水槽での照明光では光量が全然足りないためだ。
 四十メートルの深度とは、必要な光の量が生息地である海底まで届く上限と言うわけだ。ただし、これは水が非常にきれいである、すなわち透明度が高いという前提である。
 水の透明度というのは、水中の浮遊物の多寡で決まる。浮遊物には動植物プランクトン、河川からの流入物、海底構成物質(砂、泥など)の舞い上がり、ごみなどが含まれる。
 プラウ・スリブ辺りでサンゴ礁が一番きれいなのは水深五−十メートルであるが、豪州グレート・バリアリーフのアウターリーフ辺りまで行くと、二十メートル近くでも、プラウ・スリブの五−十メートルと同様の風景にお目にかかることがある。
 前回シリーズでお話したスンダ海峡の沈船「ヒューストン」など、最深部は三十メートル程度なのだが、真昼間から完全なナイト・ダイブ状態である。これほど、透明度が明るさに与える影響は大きいものなのだ。
 さて、最後になったが、水温の条件が残っている。

■低温、高温ともダメ

 この条件に関しては、サンゴ虫そのものか褐色藻なのかは良く分からないが、筆者はその両方だと思っている。早い話が、両方とも暖かいのが好きなのだ。
 日本におけるサンゴの生息北限は房総半島辺りであったと記憶している。これは沖合いを流れる黒潮(暖流)のおかげだが、「生息が確認された」という程度の存在である。暖かい所が好きなので、寒流の流れる一帯はダメである。
 水温に関して重要なのは、最低温度だけではなく、実は高温も問題があるということだ。何事も「過ぎたるは及ばざるがごとし」で、日本で熱帯魚を飼育すると水槽にヒーターを設置する必要があるが、当地で本格的な熱帯魚水槽をと考えると、逆にクーラーを設置する必要があることを知っている人は意外と少ないであろう。
 熱帯の海の表面温度は常に二八℃から三〇℃である。インナーリーフの浅瀬などはぬるま湯状態となり、さすがにこれは魚たちにもあまりうれしい状態ではないらしく、ぬるま湯状態の所にはあまり魚もいない。
 深度が下がると水温も下がるのだが、十メートルでせいぜい一−二℃程度である。熱帯の海の生物にとっては、大まかに言うと、二六℃前後がどうも最適温度であるらしい。もちろん種族によって差は大きいのだが。

■サンゴの白化現象

 さて、褐色藻であるが、これが意外に高温に弱い。 平均水温が三〇℃にでもなろうものなら、さっさと引越し(?)もしくは死んでしまう。褐色藻がいなくなると、サンゴは石灰質の本来の色である「白」に戻る。これが、最近、よく耳にする「白化現象」なのである。
 白化現象はサンゴに限らず、いとこのイソギンチャクにも発生する。イソギンチャクもこの一族の例に漏れず、褐色藻のお世話になっているのだ。
 白いイソギンチャクの中に赤いクマノミが入った写真を良く見かける。非常に色合いがきれいで、かわいらしくって、筆者も好きな構図ではあるが、あのイソギンチャク君は、子分に逃げられアガリが入ってこなくなったやくざの親分同様、大ピンチ状態なのである。

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フラッシュ・ニュース

■コモド大トカゲの赤ちゃん誕生

 現生するトカゲ類のうち、世界最大で、東ヌサトゥンガラ州コモド島などに生息するコモド大トカゲの赤ちゃん3匹が26日、東ジャワ州のスラバヤ動物園で誕生した。3匹は、昨年8月に同動物園で飼育するコモド大トカゲが産んだ卵12個のうちの3つがふ化したもので、動物園関係者らは、残る9個の卵もふ化することを期待している。(ジャワポス)

■インコグニートがコンサート

 ジャズ・ファンク界の大物グループ、インコグニートが26日、中央ジャカルタ・スナヤンの室内テニス場で、昨年に続き、コンサートを行った。約2時間にわたって「ディープ・ウォーターズ」など、計16曲を披露したメンバーに、会場を埋めたジャズ・ファン約5,000人は、盛んな声援を送っていた。(シナール・ハラパン)

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