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2005年6月7日 じゃかるた新聞掲載

アパート建設ラッシュ 都心生活や投資に期待
 ジャカルタ首都圏 新中産階級が飛びつく

 ジャカルタ首都圏でアパートの建設ブームが続いている。米系不動産会社コールドウェル・バンカー・インドネシア社の調査によると、二〇〇四年だけで約一万室が建設され、部屋数は四万五千室に達した。計画中のアパートも数多くあり、今後もハイペースで部屋数が増えるのは確実。都心に生活拠点を求める新興中産階級に人気が高いほか、投機目的で購入するケースも多い。発売と同時に八割以上が売れ、価格も上昇しているという。

■豪華アパート続々登場

 経済危機を経てアパート建設が再開したのは〇三年の後半から。〇四年だけでアパートは約一万室増加した。今年もマリオット・エグゼクティブ(七十二室)、アストン・ラスナ(六十室)、スナヤン・フォーラム(百六十九室)などが完成予定だ。
 〇六年、〇七年の完成を目指してサマセット・パクウォン・ブリリアン(六百室)、ハリウッド・レシデンス2(三百十一室)など新規建設計画が目白押し。開発会社によると、すでに八五−九〇%が売れた。

■1平米831万ルピア

 好調な販売の理由について、コールドウェル社のアナリストは「購入者の多くは転売や貸し出しで利益を上げようとしており、自分で住む人は少ない」と分析した。
ジャカルタでは続々とアパートが建設されている
ジャカルタでは続々とアパートが建設されている
 同社の調査によると、〇四年末は一平方メートル当たり六百八十四万ルピアだったアパートの平均価格は、〇五年三月には八百三十一万ルピアに上昇。三カ月で五・一九%値上がりした。

■資金戻りバブル気味

 投資目当てに購入するのは、日本のバブルと重なって見えるが、日系不動産開発会社の幹部は「経済環境が良くなり、先行き不安が薄れ、海外に貯めておいた資金が不動産投資に回るようになった。高級物件ならば一平米あたり千ドルを超える。一平米八百三十一万ルピアというのはおかしな値段ではない」と語る。
 日系不動産管理会社社長は「自分で住むために購入する新興中産階級と投資目的で購入する人が半々。金利が下がり、国債など金融商品に向けていた資金が不動産に回るようになったが、バブルというほどではない。消費ブームの流れの一つとして見るべきではないか」と説明する。

■超高級、中級に2極化

 不動産関係者は「超高級アパートと比較的安価な中級アパートに二極化する傾向がある」と指摘する。 高級アパートは富裕層が住んだり、投機の対象となることが多いのに比べ、中級アパートは新興の中産階級に人気が高い。
 インドネシア不動産協会のルクマン・プルノモシディ会長は「三億ルピア(約三百五十万円)の予算なら、以前は都心から車で一時間半の一戸建てしかなかったが、今は都心の中級アパートもある」と選択肢が広がっているとみる。
 日系不動産管理会社社長は「一戸建の人気はあるがどうしても郊外になり、通勤が不便。都心のアパートは通勤に便利で安全なので需要が高い」と述べた。

■50%売れれば資金回収

 コールドウェル社のアナリストは、総部屋数の約五〇%が売れただけで、投資分を回収できる高い利益率も、デベロッパーが積極的にアパート建設を行う理由の一つと指摘。
 一方、「現在の建築ラッシュは通貨危機で凍結していた案件が動き出したものが多い。銀行は融資を控えており、都心の土地も限られている。建設は続くだろうがペースは落ちるだろう」(前出の不動産管理会社社長)と、ブームは数年で山を越えるとの見方もある。

◇セカンドハウスに購入

 西ジャカルタのマンモス・アパート「タマン・アングレック」の隣に完成した「メディテラニアン・ガーデン」(三十五階建て二千室)は〇三年に完売。このほど入居が終わり、第二期三千戸を売り出したところ大人気。郊外居住者や地方の金持ちがセカンド・ハウスとして購入するケースが多い。2DKの場合、二千万ルピアから五千万ルピアの予約金を二回払った後、月八百万から一千万ルピアずつ二十四カ月継続して払うと、〇七年の完成時に支払いが終了する。





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