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2001年3月2日のトップニュース

副大統領が現地視察

中部カリマンタン紛争

緊急事態宣言は先延ばし

 四百人を超える死者を出した中部カリマンタン州のダヤック人と移住民のマドゥラ人の住民紛争の実状視察のため、メガワティ副大統領は一日、州都パランカラヤと県庁所在地のサンピットを訪れ、避難民のマドゥラ人を慰問した。外遊中の大統領に代わって紛争現場に立ったメガワティ氏は、涙を流しながら人々を慰めたが、懸案の非常事態宣言についての決断はしなかった。事件発生からすでに十二日。憎悪で固まった国民同士が、多数の犠牲者を出す衝突を制圧するための軍事的、政治的な判断を下せない政府に対する国民のいらだちと不信感が、怒濤のように広がった一日だった。
 パランカラヤで州知事や州議会と協議してジャカルタに戻ったメガワティ副大統領は「事態はもう鎮静化した。州議会は緊急事態の発令は必要ないといっている」と語った。また「避難民の状況が悪化している。東ジャワなどに戻った市民を助け合って支援すべきだ」と呼びかけ、ジャワ政治を優先する指導者の口から、ダヤック人の怒りにこたえる発言はなかった。
 国営アンタラ通信によると、副大統領が避難所に到着すると、避難民は歓声を上げて迎えた。副大統領は食糧不足、衛生環境の悪化を訴える避難民の前で涙を流した。
 スシロ・バンバン・ユドヨノ政治・社会・治安担当調整相は「治安は平常に戻りつつある。ダヤック人の代表はマドゥラ人にサンピットやパランカラヤに戻ってくるよう要請している。州知事、州警察本部長、それぞれの民族代表の意見を聞く予定だ」と述べた。
 パランカラヤやサンピットの民家で一日までに手製爆弾二十一個が発見された。死者は五百人近くに達したとみられる。
 ジャワ島へ向かった難民の船はスラバヤ、スマラン、ジャカルタに到着した。しかし、サンピットから北へ約四十キロのサムダなどで、数千人のマドゥラ人が孤立しているという。

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