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2001年1月20日のトップニュース
アジア連ねる商人の新年
中国正月まであと4日
大陸から流入する人と物
来週水曜日の二十四日は、中国正月。十二億人の中国大陸はもちろん、アジア各国の華人、華僑が一斉にヘビ年の新年を祝う。インドネシアの華人にとっては、スハルト政権崩壊後、三回目の自由な正月だ。政治はまだまだ不安定。爆弾テロへの警戒心が華人社会になお根強いが、アブドゥルラフマン大統領は、数日間の休暇をとるよう華人系の市民に勧めた。華人を抑圧する一方、特定の大金持ちの華人と癒着する金権構造を基盤とした独裁政権の下ではまったく考えられなかったダイナミックな華人たちの新年がやってくる。
■菓子にも商いの精神
中華街コタのパンチョラン通りには、通りを占領するように店がひしめき、正月用品があふれている。昨年より店の数も品数も多く、派手だ。
「クエ・チナ」(中国菓子)と呼ばれる茶色の丸い菓子があちこちの店頭に積まれていた。「発財」の文字が商いにかける華人の意気込みを感じさせる。
お金に通じることから、丸い物が縁起物だ。丸い箱にナツメなどのドライフルーツ八種類をきれいに詰め合わせた「八珍糖果」。
丸いキャンデー各種の詰め合わせ。コインをかたどった金紙で包んだチョコレートなど。台湾、中国、マレーシアなど外国からの輸入品が多い。
■正月はアワビとナマコ
飛びきり上等の正月の食べ物はナマコやアワビの料理。福建省で修業し、ガジャマダ通りに「山東」(633・4995)を開いたばかりのリン・シューロさん(五二)は、「正月のごちそうは中国の方がぜいたくだったけど、インドネシアでも、フカヒレのスープ、オイスターソース炒めのナマコなどを食べるのが習慣。アワビも欲しいけど、二百五十グラム入りの缶詰が七十万ルピアもしてちょっと手が出ない」と語った。
「今の大統領は華人と仲が良いから、安全と思って店を開いた」と言う。「レバランに月給一カ月分を店員に出したけど、正月はご祝儀を赤いお年玉袋に包んであげるだけ。二十四日は休業し、親せき回りをする」と嬉しそうに語った。
■3大商戦に昇格
プラザインドネシアにも派手な中国正月用の飾りが登場した。ハンダカそごう・プラザインドネシアPR部長は「クリスマスとレバランが重なった年末ほどではないが、ここ二週間の売り上げは昨年の中国正月キャンペーン時より二五%も増加した。「大型モールの競争が激化したので、さまざまなキャンペーンが重要になった。クリスマス、レバランとともに中国正月は三大商戦になった」と語る。
■華人ドラマを放送
中国正月の特別番組として、民放テレビ局RCTIは、二十三日午後九時から十一時まで、華人社会を描いたドラマ「ロー・フェン・コェイ」を放送する。
原作は、オランダ植民地時代の一九〇三年、中部ジャワを舞台に書かれた華人小説。中国人領主ロー・フェン・コェイが富と権力を武器に、あらゆる手段を用いて意中の村の娘を次々と手に入れようとする実話をドラマ化した。
ハニー・サプトラ監督は「出演する役者の八割が華人。音楽や衣装はもちろん、華人文化をふんだんに盛り込んだ。華人とプリブミ(土着のインドネシア人)の共存を考えるきっかけになれば」と語った。
■正月の由来を演じる
西ジャカルタ・グロゴルのショッピング・センター、チプトラ・モールの中央ホールに、中国の宮廷の門を模した真っ赤な建物が登場した。二十三日まで一日二回、正月の由来を描いた演劇を上演している。
チプトラ・モールのハリダ営業部長は「獅子舞だけの昨年よりスケール・アップした。正月の由来を演劇を通じて知ってもらえるように工夫した」という。
■まだ物足りない
孫と一緒に劇を観賞していたチャンドラさん(五七)は「昨年は自由化されて二回目の正月だったので華やかさがなかった。しかし、ようやく定着しつつあるのか、今年は街でも正月の雰囲気が楽しめる。でも私が子供だったころと比べるとまだ物足りないね」と語った。
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