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2001年1月9日のトップニュース

荒川社長を2日間拘束

虚偽表示の容疑固まる

小田副社長も取り調べ

味の素事件で国家警察

 インドネシア味の素の消費者保護法違反事件を捜査している国家警察とジャカルタ警視庁は八日も、荒川満夫社長の最高責任者としての容疑を固めるため、身柄を拘束して取り調べた。尋問は二日間にわたった。一方、東ジャワ州警察本部はモジョクルト工場の最高責任者である小田康副社長を八日未明、同本部に召喚し、身柄を拘束して同日深夜まで取り調べた。これで、取り調べを受けた日本人幹部は、留置中の小山洋介技術担当役員を含め三人となった。

 荒川社長の任意取り調べは、ガトットスブロト通りのジャカルタ警視庁で、七日午前から十数時間にわたって行われた。警視庁筋によると、八日夜、荒川社長への逮捕状が用意されたという。
 また、小田副社長は七日午後十一時、スラバヤの東ジャワ州警察本部から召喚された。弁護士が深夜の取り調べに抗議すると、警察幹部から仮眠室を提供され、小田副社長はそのまま拘留され、八日夜になってようやく事情聴取が開始されたという。
 荒川社長と小田副社長の弁護士は、それぞれ「任意の事情聴取」と述べているが、二人とも長時間にわたり身柄を拘束されており、事実上の逮捕と見られる。
 国家警察は、荒川社長と小田副社長に対する任意取り調べで、(1)イスラム指導者会議に「ハラム」(イスラム法上、摂取が禁止されている食品)と断定された味の素の原料を、生産工程に使用していたか・その原料が「ハラム」であると認知していたか(2)認知した上で、「ハラル」(摂取可能な食品)であるとする虚偽の表示をしていたか(3)生産、販売、流通の最高責任者として法律違反を認知していたか−などについて尋問。二人の最高幹部に対する消費者保護法違反(虚偽の表示)の容疑が固まったとしている。
 六日、逮捕されたモジョクルト工場の小山洋介技術担当役員は、東ジャワ州警察本部の留置場に拘束され、家族や会社からの差し入れを受けているという。尋問には味の素の弁護士と通訳が同席している。
 モジョクルト工場のハラリン・ナピトゥプル弁護士は「七日夜、召喚されたが、小田氏は個室で休息をとり、八日夕まで、だれでも訪問できる環境にあった」と語った。
 ジャカルタ本社のアミル・シャムスディン弁護士は八日「荒川氏は、八日夕まで任意で事情聴取を受けた」と語った。

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