詳報・味の素事件 詳報・味の素事件


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1月9日付本紙に掲載

改善命令で決着狙う

保健省薬品食品監査局の見解

 二日に開催された宗教省、保健省、イスラム指導者会議(MUI)、MUI薬品食品調査局の会議を受けて三日に発表された保健省薬品食品監査局のサンプルノ局長名の「味の素に関するプレスリリース」は、味の素の製造過程を、(1)グルタミン酸ナトリウムを製造する発酵・精製の最終工程と(2)その前段として、最終工程に必要な発酵菌を作る過程の二つに分け、(1)の発酵・精製過程は「豚の成分を含んでいない」とする一方、(2)の前段階では「豚を含んでいる」と断定。
 その上で、二つの工程を経た味の素を「ハラム」(摂取できない)と結論づけている。だが、味の素側が(1)マメノという添加物を使用して新製品を生産する(2)旧製品を市場から回収する−の二点を条件に、味の素事件を決着に持ち込もうとする姿勢がうかがえる。
 プレスリリースの内容は次の通り。

 宗教省、保健省、イスラム指導者会議(MUI)、MUI薬品食品調査局は二日、 会議を開催、以下の事を決定した。

 一、調味料の味の素(グルタミン酸ナトリウム)精製の過程で、サトウキビの糖蜜を発酵させるためバクテリアが使用される。バクテリアは、バクトソイトーン(バクテリアの栄養分となる添加物)を含む培地で繁殖する。

 二、バクトソイトーンは、酵素(豚の成分を原料)を利用し、大豆の加水分解から精製される。この酵素は、次の(味の素本体の)製造過程には影響を及ぼさない。

 三、サトウキビの糖蜜を発酵させたものの純度を高め、結晶化すると、純粋グルタミン酸となる。そこに液化ソーダを加えると、グルタミン酸ナトリウムとなる。純度を高め、最終的な結晶化を行うと、純粋グルタミン酸ナトリウムが精製される。

 四、上記の精製過程から、味の素のグルタミン酸ナトリウムは、豚の成分を含んでいないことが理解できる。しかしながら、全体の工程で、豚の成分を利用していることは事実であり、MUIは二〇〇〇年十二月十六日のMUIファトワ(最高決定)討議委員会で、「バクトソイトーンを利用してバクテリアを繁殖させる味の素はハラムである」との判断を下した。

 五、インドネシア味の素社は三週間以内に味の素を回収する(インドネシア味の素社は同意し、バクトソイトーンに代わり、マメノ(豆濃)へ変更したと発表)。マメノを使用した新商品は、MUIからハラルの証明を得た後、市場流通ができるものとする。

 サンプルノ保健省薬品食品監査局局長署名



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