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2001年1月4日のトップニュース

味の素に回収命令

 宗教省と保健省

「イスラム法に反する」

 製造過程の改善を指示

 保健省の薬品食品監査局は三日、インドネシア味の素社が、「味の素」の製造に必要なバクテリアの育成過程で、イスラム法に抵触する製品(バクトソイトーンと呼ばれるバクテリアを育てるための添加物)を使用していたとして、味の素の製品をイスラム教徒が摂取できない「ハラム」の食品であると断定し、同社に対し製品を三週間以内に市場から回収するよう命じた。また、問題のバクトソイトーンに代わり、マメノ(豆濃)という別の添加剤を使用すれば、イスラム教徒が摂取できる「ハラル」に認定すると発表した。


 味の素にバクトソイトーンが使用されている問題について、イスラム指導者会議(MUI)と保健省が共同運営する食品薬品分析機関が調査していたが、二日、宗教省、保健省、イスラム指導者会議の代表らが最終会議を開き、味の素が製造過程で使用しているバクトソイトーンは、イスラム法に反する「ハラム」であるとの結論を出した。
 同機関によると、バクトソイトーンを製造する過程で、豚を原料とする酵素が使用されている。
 味の素は糖蜜を発酵させて製造されるが、この発酵を助けるバクテリアは、かんてん状の培地の中で育つ。この培地の中に栄養分として添加されるものがバクトソイトーン。
 味の素インドネシアによると、バクトソイトーンは米国から輸入しており、この添加物が味の素本体の製造過程に入ることはないという。
 保健省の発表も、この添加物はバクテリアの栄養分であり「味の素の製造過程に直接に関係することはない」とした。
 その上で、バクトソイトーンはイスラム教徒が摂取を禁止されている「ハラム」であると断定した。これを受け、味の素側は、製品の回収に着手。バクトソイトーンに代わり、マメノに変更したと発表した。
 インドネシア味の素の荒川満夫社長は「最終製品に問題はないが、社会不安をなくすため、当局の指示に従い、製品の回収に着手した。バクトソイトーンに代わるものを使用し、すでに生産を開始しており、当局の理解を得られると思う」と語っている。

 ハラムとハラル ハラムとはイスラム法で禁じられている行為を指す。中傷、姦通、殺人、飲酒、窃盗などのハラムには重い刑罰が定められている。豚肉を食べることも、刑罰の規定はないが、ハラムとされる。
 ハラルは、ハラムではないことを意味する。ウアン・ハラル(ウアン=金)は「出所の正しい金」、マカナン・ハラル(マカナン=食べ物)は「イスラム教で食べることが許された食べ物」。インドネシアでは大方の食品にアラビア文字とアルファベットでハラルのマークが記載されている。

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