ホーム
2001年1月2日のトップニュース

2億人の島々に新世紀

爆竹で厳しい新年迎える

燃え上がるか、自立の火

 一万七千の島々に住む二億一千万人のインドネシア国民が一日、新しい世紀を迎えた。民族独立と国造りを目指した過去半世紀の歴史を踏まえ、国際競争という厳しい環境の中で、政治から経済、社会に至る、すべての面での自立を模索する新世紀の始まりだ。

●この記事の関連の写真は[写真グラフ]をご覧ください

 一日午前五時半、陽が昇った。しかし、ジャカルタの空はあいにくの曇り。大みそかから灯り続けた独立記念塔の炎だけが、赤く燃えて見えた。
 曇り空にそびえるビル街のシルエットは、ぼんやりと輪郭がはっきりしない。
 元日のジャカルタはひっそりと静まり返り、半世紀前、スカルノ元大統領が建てたという民族独立のシンボルの火だけが、エネルギーを蓄えているかのようだ。
 独立から真の自立へ。インドネシア国民が、本当の力を結集できるのは、今世紀のいつになるだろうか。
 大みそかの三十一日夜、新しい年の始まりを、大勢の人と一緒に迎えようとする数万人のジャカルタ市民が独立記念塔(モナス)や、中央ジャカルタのホテル・インドネシア前ロータリーに集結した。
 二十六日夜のイドゥル・フィトリ(イスラムの断食明け大祭)を祝ったときの人出と同様、スディルマン、タムリンなど大通りの交通は、大みそかの午後十時ごろから、車が動かないほどの大混雑となった。
 一日午前零時が訪れると、花火や爆竹が一斉にさく裂した。紙ラッパを吹いて人々は新年の門出を祝った。マンモス・アパートのタマン・アングレックでは団地の住民約千人が、中庭に出て、ブラスバンドの音楽に合わせ、ハッピーニューイヤーを叫んだ。
 独立記念塔の周辺には、衣服や玩具の店が軒を連ね、バッソーやナシゴレンの屋台も出現。新年早々、商売に励む人もいた。
 爆竹の音を恐がり、耳をふさぐ子供、トラックやバスの上から騒ぎ立てる若者たち、芝生で一家団らんを楽しむ家族。クリスマス、レバランに続く新年の休暇を前にした市民の間には、華やいだ気分がただよった。
 イドゥル・フィトリで帰郷した人々が、まだ帰って来ていない一方、元日から里帰りする新年帰郷組もおり、ジャカルタの休暇ムードは、あと数日間、続きそうだ。

Copyright © 2000 PT. BINA KOMUNIKA ASIATAMA, BYSCH
All Rights Reserved.