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2000年12月23日のトップニュース
年1度の民族大移動
苦難の里帰りの旅始まる
渋滞、豪雨、ダフ屋
偽切符、投石、恐喝
港、駅、バスターミナル、フェリーなどインドネシアの島々の交通の要所に二十二日、帰省客が殺到し始めた。満員の乗り物、渋滞、偽の乗船券、ダフ屋の暗躍、強盗被害など、旅は決して楽ではない。だが、ジャカルタポスト紙によると、この習慣は「外国人がなんと言おうとインドネシア人にとっては義務」なのだ。クリスマス、断食明け、新年が重なった今回の大型連休は、 庶民の消費活動が活発になった分だけ明るさを漂わせている。首都脱出初日のジャカルタの表情をまとめた。
ジャカルタの各駅で、正規の運賃の二倍、三倍で切符を売りつけるダフ屋の活動が目に余るためジャカルタ特別州とジャカルタ警視庁は二十二日、取り締まりを強化した。
■駅頭のダフ屋を撃て
「帰省客を食い物にするダフ屋に戦争布告」と新聞は書き、ジャカルタ警視庁も「抵抗するダフ屋は、けん銃で撃って検挙せよ」と警官に命じた。
悪徳ダフ屋が「取り締まるなら駅に放火する」と当局を恐喝したことで、警察も放置できなくなった。「ダフ屋と警察がグルだ」といううわさをうち消すためにも、重い腰を上げたようだ。
■人気取り輸送作戦
「軍は庶民の味方です」とばかり、日ごろ評判の悪い国軍が、切符を買えない人々の里帰りを実現させるための輸送作戦に加わった。
空軍はヘラクレス機を飛ばし、リアウ州タンジュン・ピナンからジャカルタのハリム空港まで帰省客の輸送を始めた。二十二日から二十四日にかけて数機が飛行する予定。ジャカルタからの帰省客輸送は行わない。
バスリウン軍曹は「リアウの空軍基地でチケットを発売中だ。一般の旅客機より安い。貧しい人からは低額を、豊かな人からはそれなりの料金をもらう」と説明した。
■海軍は軍艦を出動
海軍も軍艦を出動させ、タンジュンプリオクからスマトラ島やカリマンタン島に帰省客を運んでいる。出航時間が大幅に遅れることがあるものの、料金は船上での食費代金だけで、通常客船のエコノミークラスの半額程度。
■偽切符は自社製?
ジャカルタのタンジュンプリオク港で、国営船会社ペルニの客船に乗り込もうとしたバンカ島のブリトゥン州出身の学生約二百五十人が、偽造切符を買わされていたことが二十一日、わかった。
検札所で港湾当局が発見したもので、学生たちは強制的に下船させられ、里帰りはできなくなった。
ペルニ社が乗車券の番号を調べたところ、十けたの番号が九けたしかなく、チルボンの地名が印刷されていることから、同社のチルボン支店が偽造した疑いがある。
ペルニ社幹部は「一見、本物と区別がつかないが、触ってみると紙の質が悪く、文字の色も薄いのがわかる。これほど大量の偽造チケットは前例がない」と驚いている。
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