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2000年12月21日のトップニュース

ジャカルタ名画座が誕生

プラザ・スナヤンが企画

毎月1本、年12本を上映

 ショッピングモールのプラザ・スナヤンにある映画館「スタジオ21」で、来年一月から一年間、毎月第一、第四火曜日の午後五時半と同七時半から、インドネシアの過去の優れた映画を上映する。いわば「ジャカルタ名画座」だ。ウスマール・イスマイル監督の代表作「血と祈り」(一九五○年)や、巨匠トゥグ・カルヤの「母」(一九八六年)などインドネシア映画史上に残る名作や、最近大ヒットした「シェリナの冒険」(リリ・レザ監督、二○○○年)など、バラエティに富んだラインアップがそろっている。
 「名画座」を企画したのは、プラザ・スナヤンを運営するスナヤン・トリカルヤ・スンパナ社の市来孝志さんと大石修一さん。
 市来さんは「子供のころ、よく親父に連れられて池袋や渋谷の名画座に行ったことが、今でもいい思い出になっている。インドネシアでも、昔はこんな映画を観ていたんだ、なんて親子が話し合えたら楽しいだろうと思って」とアイデアのきっかけを語る。
 映画が娯楽の王様だった時代の作品を上映することで、低迷しているインドネシア映画を映画ファンとともに応援する気持ちを込めたという。その昔、東京・池袋にあった人生座や文芸座のジャカルタ版と言えそうだ。上映作品の選定には、インドネシアを代表する女優のクリスティン・ハキムさんらが委員会を編成して当たった。
 企画を手伝った広告代理店、中央宣広の武部洋子さんは「ガムランやバティックとはひと味違ったインドネシア文化を楽しんでもらえるはず」と作品の選定に太鼓判を押している。
 英語の字幕が付いているため、インドネシア語は苦手という人でも楽しめる。 
 一月から十二月までの第一、第四火曜日の午後五時半と同七時半から上映。入場料は一般一万ルピア、学生五千ルピア。チケットは窓口に並んで購入する。
 この名画座開設にちなんで、プラザ・スナヤンは毎年人気の「プラザ・スナヤン・ダイアリー二〇〇一年」(一般、三万ルピア)のテーマを映画にした。インドネシア映画の名作の脚本を一部抜粋して紹介しているほか、各月の初めのページに、「名画座」でその月に上映される映画の監督紹介や、解説も掲載されている。
 モール内のショップやレストラン案内、ジャカルタのホテルや劇場、図書館などの住所・電話番号リストも充実しており、日記だけでなく便利帳としても活用できる。
 ショッピングモール内のQBワールドブックス書店で、クリスマスから販売される。
 名画座の上映予定は次の通り
 1月2日、23日「タクシー」(アリフィン・ヌール監督、一九九○年)▽2月6日、27日「一切れのパンの愛」(ガリン・ヌグロホ監督、一九九○年)▽3月6日、27日「血と祈り」(ウスマール・イスマイル監督、一九五○年)▽4月3日、24日「カルティニ」(シュマン・ジャヤ監督、一九八二年)▽5月1日、22日「青空がぼくの家」(スラメット・ラハルジョ監督、一九八九年)▽6月5日、26日「ファタヒラ」(ハイルル・ウマム監督、一九九七年)▽7月3日、24日「シェリナの冒険」(リリ・レザ監督、二○○○年)▽8月7日、28日「チュッ・ニャ・ディン」(エロス・ジャロット監督、一九八六年)▽9月4日、25日「マラソン・ガール」(ハイルル・ウマム、イマム・タントウィ監督、一九八六年)▽10月2日、23日「クルデサック」(ミラ・レスマナ、リリ・レザ、リザル・マントファニ、ナン・アフナス監督、一九九九年)▽11月6日、27日「1828年11月」(トゥグ・カルヤ監督、一九七八年)▽12月4日、25日「母」(トゥグ・カルヤ監督、一九八六年)

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